は遊び大好き人間でありまして、普段からヘラヘラと下らない事ばかり考えて生きております。そんな私も既に56歳。人生の残りが短くなってきた今こそ、次の世代へ、ささやかながら引継ぎをすべきかなと考えた次第。
モノの本によりますと、我々は、未来を生きる人々から地球環境をちょっとだけ借りている存在なのだそうであります。借りたモノは綺麗にして返すのが道義というもの。はて温暖化を進めておいて、何も云わずに壊れた環境のまま未来の人々にこれを返すというのは、随分とヒドい話ではありませんか。
理系の第一線で活躍されている識者の多くはスペシャリストで、ご自分の専門外の事には言及しようとしない為、いくらお話をお聞きししても温暖化の現状や対応策についての全体像が見えて来ません。逆に文系の識者の多くは、スポンサーや、古くからの自説や、感情論や、既存の経済活動や、SNSでのトレンドといった枠に縛られてしまって、ニュートラルな意見を発しなくなってしまっています。かくして地球温暖化に関する現状や解決策は、具体的な方法論の模索はおろか、今がどういう状況なのかすら把握されないまま、まるで言葉遊びのように、単に危機感を煽るだけのメッセージとして語られてしまっているように感じます。
この連載は、普段ヘラヘラしているYasが、論文を読みまくり、それを平易な言葉に変換して皆様にお届けするという、いたって真面目な企画であります。還暦を前に、たまには真剣に考えなくちゃな、という訳。
