あれこれ memorandoms やすなべ categorized Yasの状況 activities Yasについて about Yas Yasへの連絡 contact us

 地球温暖化対策について考える(第1話:温暖化の状況を把握しよう篇) 

酸化炭素の排出量を一定以下に抑えれば、地球温暖化は防止出来るのではないか。COP26をはじめ世界の各国は、こうした前提を元に、2030年までに2010年比で二酸化炭素排出量の45%削減、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロ(カーボンニュートラル)にする目標を掲げています。しかしこんな悠長な事をしていては、人類の力では制御出来なくなる特異点、いわゆるシンギュラリティを迎える事になってしまう事を把握すべきでしょう。

 二酸化炭素やメタンは産業革命以来、大気中に放出され続けてきました。太陽から得たエネルギーは地面を暖め、最終的には宇宙に放出されますが、二酸化炭素やメタンは、あたかも温室やビニールハウスのように大気中に熱エネルギーを蓄えてしまいます。簡単に云えばこれが温室効果です。

 まず第一に我々が認識しなければならないのは、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを排出し続けているから温室効果が起こるのではなく、今後一切こうした温室効果ガスの追加排出をしなかったとしても、既に大気中に放出されてしまっている分の温室効果ガスにより温室効果は働き、大気の温度は上昇し続けてしまうという事実です。温室効果を止めるには、温室効果ガスを出さないようにするのではなく、大気中の温室効果ガスを回収し、産業革命前の濃度にまで落とす事が必要なのです。そもそも、ここを間違えては、話が始まらないのであります。

【つづく】

【「地球温暖化対策について考える」の目次に戻る】

【「やすなべ」の目次に戻る】

Copyright(C) by Yas/YasZone