のゆずとみみ、犬のこむぎも既に老描・老犬と云われる年齢になりました。3匹ともそれなりに元気に過ごしておりますけれども、歳をとったのは確かであります。若い頃であれば何でもなく出来たことが、徐々に出来なくなりつつありますしね。
ゆずは依然として大いなる食欲とともに3匹の中のリーダとして君臨しておりますけれども、歯槽膿漏気味で歯がかなり抜けてしまっておりますし、最近ちょっとボケてきたようでもあります。みみもごく最近になって顎のトラブルで固いモノが食べられなくなってしまいました。今はフードをすり鉢でペースト状にして主にそれを食べています。マグロも5mm角に切ってあげると食べやすいようです。こむぎは若い頃は15Km位平気で歩いていたのですが、最近では散歩はほんの500m程。バイクで出掛けて気持ちの良い公園で遊んで又バイクに乗って帰ってくるというやり方が増えました。実は彼女、数年前に緑内障を患って以来、左目が見えなくなってしまいました。視界は狭まってしまいましたが、毎日眼圧を下げる目薬をさしつつ、相変わらず晴れた日はバイクに乗って出掛けております。
彼らの為にウッドデッキを作ってあげてから、早15年も経ちます。相変わらずウッドデッキは大いに人気で、今でもまさに犬猫天国であります。
死は生の対局としてではなくその一部として存在している。
村上春樹著「ノルウェーの森(上)」(講談社)からのお言葉です。実際のところ、彼らが天国にいくのもそう遠い未来の事ではありますまい。だからこそ一日一日を楽しく健やかに過ごさせてあげようと思うのです。私を含め全ての生命は、死を迎える為に生きているに過ぎないのですから、死ぬ事を前提として、その日が訪れるまでは楽しく過ごしながらお迎えの時を待つべきなのでしょう。
みみはペースト食になってからより甘えん坊になり、ご飯はお皿からは食べず、ほとんど我々に手で食べさせて貰っています。人間だって介護が始まれば人に食べさせて貰うなんて普通ではありませんか。その順番が回ってきただけの事。それにしてもみみは甘えん坊だなぁ。
ゆずも、みみも、こむぎも、かみさんも、私も歳をとりましたが、Yas家では、皆がのんびりと楽しく過ごしていて、"それも又良し"なのでありました。
【つづく】
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