般的に、趣味の世界は非常に奥深いものであります。私の場合、二輪車が大好きでありまして、大型バイクのKAWASAKI ZRX1100号、ツースト100ccスクータの数学力号、ロードバイクのピンク号、小径自転車のチビ号、ファットバイクのデブ号を持っております。これだけ所有しながら、更に次から次へと欲しいモノや改造したい点が現出して参ります。飽きるという事がないのですよ。

　これだけの二輪車たちを所有するに至った経緯を聞かれる事もしばしばなんではありますけれども、決して制限無く奔放に本能に任せて好きなように購入してきた訳ではなく、紆余曲折や逡巡や葛藤の末に手に入れたモノばかり。それぞれに、涙なしには語れないドラマが存在していたりするのであります。

　いや、まあ、話せば長いんで。

　小野寺史宣著「ひと」（祥伝社）からのお言葉です。他人にとってはどうでも良い事でも、一旦注力し始めるとその魅力と呪縛からは逃れられなくなる。まさに終わり無き泥沼、それが趣味というモノの本質でありましょう。

　その怖さと中毒性を十分に理解しているからこそ、今のところ鉄道模型とラジコンヘリコプタについては、敢えて注目しないようにしているのであります。二輪車たちの維持だけでも大変なのに、趣味の王様と呼ばれる鉄道模型とラジコンヘリがそれに加わったら、生活破綻は逃れられないでしょうからなぁ。嗚呼、でも、ちょっとそちらの世界を覗いてみたい気がするのも事実なのであります。

【つづく】

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