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  今週のお言葉  

 ードバイクを始めようと思うのですが、何かオススメのモノってありますか、といった質問を受ける事が時々御座います。確かに私は、ロードバイクのピンク号(フルオーダー品)を持っておりますし、その前はイタリア製ピナレロFP2号に乗っていました(既に売却)。その他にも折り畳み小径車のチビ号(ブリジストン・スニーカーライト)やファットバイクのデブ号(KHS ATB-1000)も所有しております。しかし自転車事情に精通している訳ではありませんし、機材に関する蘊蓄(うんちく)もあまり無いのです。

 今から7〜8年前頃、自転車雑誌を読み漁っていた時期も御座いますが、今は新機種情報収集への情熱は完全に失せ、現在所有しているピンク号、チビ号、デブ号でサイクリングに出掛ける方に興味が移っております。ま、ロードバイク、小径車、ファットバイク(オフロード)があれば、基本的にどんなサイクリングも可能ですからね。自転車に対するこれ以上の所有欲や仕様要求自体、あまり湧いて来ないのでありますよ。

 実際にスポーツ自転車を所有してみますと分かるのですが、最初から完全に自分に合った機材を一発で選ぶ事は非常に困難です。私の場合もそうでした。初めは5万円程度のマウンテンルック車のタイヤを細いスリックに変更し、それに飽きたらずにピナレロFP2号を購入。自分の気に入るように様々な部品を交換し、ポジションをいじり、フルクラム・レーシング3ホイールまで導入するも、更なるフィット感を求めて、結局ピンク号を新造(フルオーダー)した訳ですが、一見無駄な遠回りに見えるこうしたプロセスも、実は最終的な仕様決定の為には避けて通れない道なのであります。いわゆる「勉強代」ってヤツですな。

 どんな本を読めば良いのか人に尋ねるような人は、どんな本でも良いからまず一冊読んだ方が良い。

 森博嗣著「森籠もりの日々」(講談社)からのお言葉です。エントリモデルと(うた)われている機材を購入し、まずは乗ってみる事が重要です。初心者の要求仕様と、慣れた人の要求仕様は、かなり異なりますからね。高価なプロ用の機材は初心者にとっては乗りにくいだけの事も多いですし、逆に初心者用の機材はちょっと慣れてくると物足りなく感じるものであります。自分のスキル向上に合わせて機材もステップアップする、というのが正しい考え方でしょう。

 こんな訳で、「ロードバイクを始めようと思うのですが、何かオススメのモノってありますか」、といった問いに対しては、「まずはエントリモデルを買って乗るところから始めたらいかがですか?物足りなくなったら、より高いグレードのモノに乗り換えれば良いだけですよ」、とお答えするようにしております。

 こうした遠回り自身も趣味の一部でありましょう。自転車のみならず、ゴルフにしろ、スキーにしろ、カメラにしろ、多かれ少なかれこのような傾向は共通しています。ま、大人の趣味なんだから、それなりの投資は覚悟しないとネ。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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