ちのかみさんは、ロードバイクに全く興味が無いようであります。夫婦で自転車で出掛けたら楽しいだろうになぁと思うのですが、いくら誘ってもノってこないのです。ずっと以前に、高尾までショートサイクリングに連れ出したのがおそらく最後。腰痛になりやすい体質も災いしているのでしょう。陽に焼けるのも嫌いですし、汗をかくのが嫌い、更に登りは大嫌いとくりゃ、ロードバイクで出掛けようという気にならないのも頷けようというものです。

　それでも以前は、ダメ元で自転車を勧めたりしておりました。しかしあまり興味がないと云っているのに必要以上に強要するのは、得策とは云いかねますからなぁ。

　僕なら糠に釘は打たないし、暖簾に腕を押したりもしない。

　住野よる著「君の膵臓をたべたい」（双葉社）からのお言葉です。新しい趣味を勧めたり、一旦出来上がった相手の嗜好を変えさせたりするのは、不可能とまでは云いませんけれども、相当な困難を伴う作業である事は間違いないでしょう。それこそトラブルの元であります。

　幸い、かみさんを家に残して独りでサイクリングに出掛ける行為を、彼女はそれ程問題視していないようなのです。ま当然、あまり頻繁でさえなければ、という条件付きではありますがね。何しろ子供たち2人とも家を離れて下宿生活をしておりますから、普段はかみさんと二人っきりの生活。毎週々々留守番ばかりじゃ、かみさんも寂しいでしょうからなぁ。

　かみさんは自転車が嫌いな代わりにドライブが好き。そこで私が自転車で出掛けて、かみさんに後から車で追いかけて来て貰い、帰りは車に自転車を積んで、一緒にドライブしながら帰るという方法が最も現実的なようであります。

　先週の土曜日に箱根を越えて沼津まで行った際、私は夜、高校の同級生たちと飲み会でしたのでビジネスホテルに一泊。翌日曜日の午前中に私の実家でかみさんと待ち合わせて、一緒に車で帰る算段にしておりました。Kazちゃん、わざわざ沼津までお迎えアリガトね。実家で一休みした後、二人で帰路につきます。

　伊豆縦貫道が出来て沼津から箱根へのアクセスが格段に良くなりました。沼津・三島の市街地を迂回する形で、R1塚原新田に出る事が出来ます。箱根峠まで道はガラガラ。やはり大涌谷の噴火の影響でしょうかね。。元箱根からは箱根旧街道で下ることにします。甘酒茶屋で美味しい力餅に舌鼓を打ち、箱根湯本からは、西湘バイパス→新湘南バイパス→圏央道で帰って参りました。海を眺めながらのドライブであります。勿論、車内では二人でお喋りしながら、お菓子を食べまくり。あ〜あ、箱根の登りであれだけ消費したカロリーも、飲み会とお菓子ですっかり元に戻っちまいました。ま、楽しかったから良しとするか〜。Kazちゃん、またお迎え宜しくね〜。

【つづく】

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