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  箱根の山は天下の嶮  

 お出掛け

 週の土曜日は沼津で高校の同級生との飲み会が計画されていて、元々自転車で行こうかなと考えていたのですが、当日の朝6時に起きて外を眺めますと、シトシトと雨が降っているではありませんか。あちゃ〜。サイクリング楽しみにしてたのになぁ。

 諦め切れずに天気予報を調べてみますと、この雨、午前中のうちに上がるようなのであります。やった〜!ただし焦りは禁物。雨が降っているとサングラスは曇りますし、スリックタイヤのロードレーサーは極端に滑りやすくなります。雨のサイクリングは予想以上に危険なのであります。結局、だいぶ遅くなりましたけれども、雨が上がるのを待って、10時過ぎに万願寺基地を出発したのでありました。

 野猿街道を西進しR16に左折。橋本五叉路からはR129を厚木に向かって下っていきます。路肩はまだ少し濡れていましたけれども、この辺りは交通量も結構有りますから、道路本線上は完全なドライコンディション。予報によれば午後には晴れ間も出るとの事です。今のところは曇りで、暑くなく寒くなく、絶好のサイクリング日和であります。R246には入らず金田の交差点を直進し、厚木野球場のところを左折して、相模側沿いの裏道を進んでいきます。R129からちょっと東側にずれるだけで交通量は激減し、格段に走りやすくなるのです。工業団地の中を抜け、程なくR1に到着。ここを右折して、小田原に向かいます。

 平塚を抜けて大磯に入ると急に地面が濡れているではありませんか。少し前に降ったんでしょうな。と思ったところで後輪がパンク。タイヤが濡れると道路上の異物を拾いやすくなるのか、極端にパンクの確率が上がるのですよ。ま、交換用のチューブを持っていますし、すぐに修理して先を急ぎます。

 程なく小田原に到着。大曲りを通過し、いよいよ箱根に向かいます。箱根湯本駅までやってきました。前方の山を見ますと上の方は霧で煙っています。う〜む。ちょっと迷いましたが、今回は箱根旧街道に回るのはやめて、R1をそのまま進む事に致しました。いわゆる箱根駅伝のルートであります。

 R1ルートは箱根旧街道に比べれば大分楽な道です。「箱根の山は天下の嶮」というのは、あくまで箱根旧街道の話。ま、そもそも国道ですから斜度にしても、それ程大した事はありません。大涌谷の噴火の影響も有ってか、土曜日だというのに道は比較的空いています。早川沿いに、塔ノ沢、大平台、宮ノ下と、トコトコと高度を稼いでいきます。富士屋ホテルのところを左折したあたりで、霧雨が降り出しました。気温も急激に下がりつつあるのでしょう、登りで大汗をかいているにも関わらず、寒くて仕方がありません。それでも途中で足を着くこと無く、小涌園を過ぎ、芦ノ湯温泉入り口のガソリンスタンドを通過。外輪山の頂点を過ぎ、道は芦ノ湖に向かって下りに転じます。

安心の室内保管

 旧シュミットハウス、現在の箱根駅伝ミュージアムを右手に見つつ、静岡県側の外輪山に向かってトコトコと登っていきます。それにしても寒い。やっぱ箱根で雨に濡れると、いくら自転車漕いでいても体温は上がってきません。堪らず道の駅箱根峠で一休みして、暖かい缶コーヒーを飲みます。あ〜あ、全身ずぶ濡れの状態にも関わらず、ここから先は三島まで長大な下りが待っているのです。ウインドブレーカを持ってくるんだったなぁ。何しろ一泊旅行に自転車で来ている訳で、必要最低限の荷物しか積んでいないのでありますよ。

 寒いのを我慢してぐんぐん下っていきます。寒い寒い寒い。バスに乗っちゃおうか一瞬迷いましたが、勢いでこのまま下ってしまう事にします。一応、輪行袋は持ってきていますがあくまで保険的なものですし、一々バラして袋に詰めるのも面倒だし、そもそもバスが自転車を載せてくれるかどうか不確定ですしね。山中新田まで降りて来ると、雨が上がり、陽が差し始めました。気温がぐんぐん上昇しているのが分かります。雨が降っていたのは箱根の上の方だけだったようです。塚原新田を過ぎると、濡れていたジャージも乾き始めましたよ。ふ〜、何とかバスに頼らなくて済みました〜。

 三島からは、混雑していて走りづらいR1を離れ、裏道で沼津に向かいます。時刻は4時前。飲み会が6時からですからちょうど良いタイミングで到着する事が出来ました。

 この日投宿した沼津グランドホテルは、ローディーには絶対のお勧めの宿であります。一泊朝食付き5,000円は地方のビジネスホテルとしては割と普通でしょうけれども、このホテル、自転車をバラさないでそのまま部屋に入れさせてくれるのであります。これは安心です。外の駐輪場に停めるか、部屋に持ち込むのであれば畳んで輪行袋に入れなければいけない決まりのホテルがほとんどの中で、エレベータにそのまま自転車を入れて、しかも自室に置いておけるのですからね。

 シャワーを浴びて、コインランドリーでジャージを洗濯して、飲み会に出掛けました。総走行距離120Km。箱根越えの後のビールの味は、まさに格別でありました〜。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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