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  今週のお言葉  

 週の日曜日にファットバイクのデブ号で富士スバルラインを富士山五合目まで登った際、それなりにはキツかったのでありますが、じゃこれがロードバイクだったら、もっと楽であったかと考えますと、答えは否。確かにデブ号は一般的なロードバイクより車重もあり、タイヤの接地面積が大きい分走行抵抗も大きいので、登りはキツそうに思えますが、実はタイムを気にせずただ登るだけなら、意外にも割と楽ですらあるのです。

 まずはギア比の問題。ファットバイクであるデブ号は、元々マウンテンバイクの系統に属する自転車で、ギヤ比がワイドレシオに設定されています。ロードバイクでは足を着かざるを得ないようなキツい場面でも、より低いギアを使ってトコトコと登り続ける事が出来るのです。

 2番目の理由は走行抵抗に対する誤解の問題。幅5インチの極太タイヤは接地面積のみならず空気抵抗も相当大きいものですから、高速巡航は非常に苦手である事に間違いはありません。しかし実際に走ってみると分かるのですけれども、極低速域では抵抗はそれ程でもないのです。

 3番目の理由は、精神的な問題。これが一番大きいかも知れませんね。坂道をトコトコ登っていて後ろから来た自転車に追い越されると、どちらからともなく競争モードに入ってしまい、無理について行こうとして無用な体力消費を強いられた末、撃沈されるというのは私の場合よくある話。こうした事態に陥らない為の精神的余裕をもたらしてくれる(パワー)が、デブ号にはあるのです。俺の自転車すごくデカくて重いし、軽いロードバイクに抜かされたって当然だから、全然気にならないもんね、ってな具合で、抜かされても対抗心が芽生える事がないのでありますよ。

 戦いを避けることも実戦のうちである。

 森博嗣著「ヴォイド・シェイパ」(中央公論新社)からのお言葉です。今回デブ号でスバルラインに出掛けて、5台のロードバイクに抜かれて、1台のロードバイクを抜きました。あくまでも結果として抜いて抜かれたに過ぎません。競争的な気持ちは一度も湧いて来ず、純粋に風景を()で、サイクリングを楽しんだだけなのであります。

 実は9月の末に行われるグランフォンド八ヶ岳への、デブ号での出場を目論んでいて、今回はその為の練習も兼ねていたのでした。コース前半の平地の高速巡航で、集団について行くのはかなりキツそうですが、後半の登り区間に入れば、ギア比が低い分有利な気も致します。

 グランフォンド八ヶ岳のレギョレーションを確認してみましたところ、「マウンテンバイクもOK」との事ですし、「タイヤ幅に一切の制限無し」と明記されています。更に「蓋があればフロントバッグも使用可」との事。デブ号のチューブは巨大で、シートバッグやジャージのバックポケットに入るレベルでは無いので、交換用チューブ携行の為に、フロントバッグは必須なのでありますよ。

 勿論、普通のパンク修理用パッチは常に携行しておりますよ。しかし換えチューブを持っていないと、チューブが裂けるようなアクシデントに見舞われたら最後、即リタイアになってしまいますからね。

 既に大会へのエントリは完了しました。デブ号でグランフォンド八ヶ岳に出場し、競争とは無縁の、ノンビリ・サイクリングを楽しもうと考えておりま〜す。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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