年末は実に様々なモノが故障致しました。そこで近所の高幡不動尊に初詣に出掛けた折り、今年は故障等のトラブルがありませんように、とお祈りしたのでありますが、年が明けてもまだまだこうしたトラブル体質は改善されないようでありますよ。
そもそも12月28日に納品予定であったDELLコンピュータ製の新マシンの納期がずれ込み、実際に到着したのは1月6日になってから。それだけでもイライラしていたというのに、梱包を解き電源を入れて初期セットアップをしようとしたところ「WINDOWSが壊れています。回復インストールを行なって下さい」という表示が出て止まってしまうではありませんか。DELLのシステムサポートに電話して状況を説明したところ、ハードウエアの初期不良だと思われるので新品と交換させて頂きたいとの事。約20日間も待ったというのに、更に2週間待ちになっちゃった〜!!!
なんてこと。
西加奈子著「i(アイ)」(ポプラ社)からのお言葉です。
BTO(Build To Order:受注生産方式)の機体に初期不良はツキモノとは云え、絶妙のタイミングで私の身にそれが降りかからなくても良いのに〜!DELLの初期不良率がどれくらいか分かりませんが、海外で生産して国際輸送を経て日本に送られてくる訳で、温度差による結露や、振動や、静電気などの影響で、初期不良が一定数発生するのは、ある意味仕方の無い事。前マシンの故障を受けて、代替機としてのニューマシンの導入を急いでいたのは事実でありますが、こうなりゃ待つしか仕方ありません。不便とは云え、オンボロWindowsXPノートで何とかかんとか仕事はこなせますしね。
ネットでの評判を見ますと、DELLのユーザサポートの悪さを謳ったサイトは多いのですが、冷静に考えてみれば、初期不良を含めたPCの故障はいずれのメーカに於いても相当数存在する筈で、それらの不具合の状況を電話のみで伝えて、満足の行く対応を得るのは至難の業でありましょう。今回こんな事(初期不良でOSが立ち上がらない)が有ったにも関わらず、私はDELLのサポートはそれほど悪くない、いやむしろかなり良い方なのではないかとさえ思うのです。
一旦トラブルが発生すればその件に関する担当者が決まり、その担当者の氏名と直通内線番号が知らされます。国際専用線を通じて中国の大連にあるコールセンタに繋がるので、基本的に担当者は中国の方なのですが、日本語はそれなりに出来ますし、困れば英語も通じます(私の印象では日本語よりも英語の方が語彙が多く、スムーズにやり取り出来ます)。
DELLのサポートを酷評しているサイトのほとんどが、具体的に悪い点を挙げている訳ではなく、印象として最悪とか、故障してイラついた、といった書き方になっている事に気付きます。確かに当初提示された参考納期が変化する事もあります。しかし進捗状況(受注確認中とか、生産準備中とか、生産中とか、国際輸送中とか、国内配送手配中とか)はWEB上で逐一確認出来ますし、最新のお届け予定日時も更新されます。天候による国際輸送の遅れや、通関手続きの混み具合など、予測不能なファクタも多いですから、当初提示される参考納期を厳守する事には無理がありましょう。そもそも実際のところ、担当者が氏名と内線番号を顧客に伝えて解決するまで継続的にフォローする体制を取っているサポートセンタなど、ほとんど存在しないと思います。それ以前に、電話が中々通じないサポセンが普通ですしね。
製品品質についても、激安マザーボードや、ノーブランドのメモリや、旧型のHDDや、不安定な電源ユニット(ドス○ラの系列のエ○ーグ○ーン製とか)を用いている他のBTOメーカに比べれば、明らかに故障は少ない筈です。少なくとも信頼性の高いとされる、メーカー品しか使っていませんしね。
今回はたまたまハズレを引いてしまいましたけれども、DELLの製品レベルやサポート体制は、それ程悪くないんじゃないかな、と思うのでありました。
【つづく】
「今週のお言葉」の目次に戻る
「やすなべの目次に戻る」