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  今週のお言葉  

 折り畳み小径車のチビ号がうちにやってきて、サイクリングの質に明らかな変化が現れました。圧倒的に、輪行サイクリングが増えてきたのであります。

 行動範囲の拡大という意味だけで考えれば、車に自転車を積んでお出掛けする、いわゆる 6wheels も十分機能的方法なのでありますが、やっぱ輪行って最高っすね。帰りの電車で頂くビールの旨さと云ったら!自走にしろ車にしろ、当たり前ですが飲酒は厳禁であります。その点、電車なら一杯呑む事について何の気兼ねもいらない訳。先日の富士吉田→御殿場→箱根→小田原サイクリングの、帰りの小田急ロマンスカーで呑んだ生ビールのあまりの美味しさには痺れましたよ。あやうく失神しかけた程、いやマジで。

 このようにして、チビ号でのお出掛けの機会は増える一方であります。そうしますと不思議なもので、ロードバイクしか所有していなかった頃に比べて、他の方の折り畳み小径車が目に付く事が多くなってきました。勿論、急に巷に小径車が増える筈などありませんから、私の嗜好に変化が生じ、今まで以上に道行く小径車に気付くようになっただけなのでしょうがね。

 先日、チビ号で多摩川サイクリングロードをポタリング後、府中のワイズロードに立ち寄りました。特に何か買おうと思った訳ではありません。いわゆる冷やかしであります。このお店のスポーツ自転車用の部品や用品の品揃えは中々のモノで、ちょっとした暇潰しにはうってつけなのです。駐輪スペースは店内にあり防犯上の配慮もバッチリ。いそいそとチビ号を店内に停めようとしたところ、何と!駐輪スペースに、KHS F-20 が停めてあるではありませんか!

 実はチビ号購入の際、こいつも選択肢の一つとして、大いに迷ったのでありますよ。しかし20万円をゆうに超える価格は、かな〜り無理があります。メイン機ならばともかく、輪行用のサブ機にこの値段は、私にとって現実的ではありません。いやあ、でも格好良いなぁ!KHSってアルミばかりだと思っていたのですが、カーボンフォークなのですね。おっとよく見ると、チェーンステーもカーボンじゃないですか。いわゆるカーボンバックってヤツ。小径車の癖にアルミとカーボンのハイブリッドフレームとは。むむむ、こいつは相当な改造が施されていますぞ。変速系はピンクちゃんと同じシマノの10速アルテグラですし、リムハイトの高いエアロホイールを履いていますし、随所にアルマイト部品が奢ってあります。KCMの窒化チタンコートチェーンにリプレースしてある辺り、私と話が合いそうでありますよ。

 それにしても、改造費を含めると、いったい幾らになるのでしょう。チビ号はスポーツ車ではなく一般車にカテゴライズされる、いわゆるミニサイクルですので、改造用の部品がほとんど出回っておりません。ホイールもクイックレリーズ式ではなく、前14mm後15mmのナット止めですからね。完全にママチャリと互換とくれば、ホイールの交換なんて夢のまた夢でありますよ。ま、改造の可能性を殺し安さを優先したのですから仕方がないのですが、こうしたビシっと改造されたKHSを見てしまいますと、羨ましくないと云えば嘘になります。それにしても格好良いなぁ。

 「よろしかったら、ちょっと乗ってみますか?」え?気が付くとKHSのオーナーとおぼしき方がニコニコしながら私の後ろに立っていらっしゃるではありませんか!

 「え? は? めめめめ滅相もごごご御座いません!私なんぞ私なんぞ、見せて貰ってるだけで十分なんすから、はい」 急に話しかけられて、思わず狼狽(うろた)えてしまいましたよ。ひぇ〜、かっこ悪。

 じっと欲望を剥き出しにして何かを見つめているときに、声を掛けられるのは恥ずかしいものである。

 森見登美彦著「太陽の塔」(新潮社)からのお言葉です。もしかして、私、相当、物欲(ものほ)しそうな顔して、眺め回していたのかしらん。折角オーナーの方が声を掛けて下さったというのに、シドロモドロの受け答えしか出来ませんでしたよ。いやあそれにしても、今度からは欲望剥き出しでジロジロ他人のマシンを眺めるのは、ちょっと控えようっと。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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