の仕事は午後からスタートですから、午前中は比較的自由に過ごせる代わりに、夜はどんなに早くても帰宅時間は11時を過ぎてしまうのが常。それからお風呂に入って夕飯食べて・・・なんてしていると、あっという間に1時2時になってしまうのであります。

　朝ゆっくり寝ていれば、確かに睡眠時間は確保出来ます。しかしそれでは、あまりにも時間が勿体無い。午前中は午前中で、自転車に乗ったり、やりたい事は山盛りなのでありますよ。かくして慢性的な睡眠不足から抜け出せないのでありました。

　サラリーマンをしていた時は、朝起きるのが苦痛で仕方有りませんでした。仕事は結構激務で、寝不足である点は今と変わりありませんでしたが、現在のように、スっと目が覚めるなんて事は皆無でありました。3〜4個の目覚まし時計を掛けて、やっと覚醒する生活だった事を思い出します。

　朝起きてすぐに仕事に行かねばならないか、はたまた午前中に6時間程度の自由時間を持てるかは、精神的には大違いであります。皆様も経験があるでしょ？平日は中々起きられないのに、休日のゴルフはバシっと目覚める、アレでありますよ。こうした朝の良い目覚めと、午前中の自由な時間を手に入れられた事は、自営業者として独立した事によるメリットの最たるモノでありましょう。

　バシっと目覚めると、まずはコーヒーを淹れるのが私の朝のプロトコル。特に、阿知波焙煎珈琲豆店のペルー・ティアラという豆がマイブームであります。勿論一杯ずつミルで挽き、ろ紙でドリップ致します。朝ご飯をゆっくり食べたらレーシングジャージに着替えて、朝のサイクリングに出発です。最近はダラケているので、負荷の少ない平地ばかりですがね。主に羽村にある玉川上水取水堰までを往復します。40Kmを約2時間掛けてゆっくり流すのです。帰宅してシャワーを浴びて昼ご飯を食べたら、仕事に出発。ね、ちょっと羨ましいくらい理想的な午前中の過ごし方でしょ？ま、元々、こういうスローな生活を送る為に脱サラしたんですがね。

　フルに仕事に打ち込んでクタクタで帰宅しても、すぐに寝る訳ではありません。夜は夜で楽しい事が目白押しなのであります。かみさんとお茶飲みながら話をしたり、DVDを観たり、本を読んだり、YasZoneの原稿書いたりといった作業を楽しんで、ふと気付くと深夜も深夜。まずいな、さすがにもう寝なくっちゃ。先に寝ていたかみさんを起こさないように、スルっと布団に潜り込むと、正にバタンキュ〜。大袈裟でなく、平均1分以内に寝てしまいます。嗚呼、体が溶けていくような心地よい感覚。寝るってホントに楽ちんですなぁ。

　ああ、素晴らしきものよ、汝の名はお布団なり。

　森見登美彦著「聖なる怠け者の冒険」（朝日新聞出版）からのお言葉です。お布団の素晴らしさについて、解説は不要でありましょう。こうして今日も私は、働き盛りのオサ〜ンの癖に、小学生もかくやというくらいストレス・レスで健康的な生活を送っているのでありましたとさ。

【つづく】

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