よいよ今週末はマウント富士ヒルクライムであります。富士スバルラインを富士山五合目に向けて、ただひたすら自転車で登るだけのマゾヒスティックなレース。距離25Km、標高差1,270m。実は私、一昨年にもこのレースに参戦しておりまして、その時は自分としてはまあまあ満足出来るタイムで登れたのでありました。
ところがあれから丸2年。不摂生な生活が祟り、お腹周りを中心に、だ〜いぶポッチャリ増量してしまいました。先日の試走でも結果はメタメタ。5月26日(土)なんてスバルラインを2往復したってぇのにタイムはいまいち。弱ったなぁ。大丈夫かなぁ。この大会、1時間30分を切ったら一人前のサイクリストと云われていますが、このままだとへたすりゃ1時間50分すら切れそうもない勢い。ちょっとアクシデントでもありゃすぐ2時間オーバーになっちゃいそう。ま、加齢による体力低下はある程度仕方がないとは云え、2時間台はちょっとねぇ。自分でエントリしておきながら何云ってんだと揶揄されそうですが、かな〜りマズイ状況である事は間違いありません。
一番避けたいのが失速であります。特にヒルクライムの場合、途中で体力使い果たすと、ガクっと極端にペースが落ちてしまう傾向が強いのです。自転車を漕ぐ行為は回転運動が基本でありますが、それはある程度のペースを保っているという前提でのお話。スムーズな回転を維持出来ないペースまで落ちると、結局、非効率なピストン運動をギクシャクと繰り返す事になり、なけなしの体力を浪費して級数的にペースがドロップしてしまうのです。フラフラ蛇行しながら後続車に迷惑を掛けつつ登るのは、格好悪いし嫌だなぁ。しかし試走の具合から考えますと、失速の確率は限りなく高い事を覚悟せにゃなりません。恥をかく位なら棄権しちゃおうかな。レースは目前に迫っているというのに、弱気の虫が頭をもたげます。
気楽に行っておいで。結局、なるようになるんだから。
万城目学著「鴨川ホルモー(角川文庫)」からのお言葉です。こうなりゃ開き直るしかありません。あまりクヨクヨと考えないようにして、とりあえず無心で漕いでみる事にします。不摂生や体力の低下は、今更解決出来るような事ではないですしね。それにしても今年は完全な準備不足。来年こそはもっと早めに調整に入ろうと心に決めたのでありました。あれれ?弱気なクセに、なんか来年も出る気になってるし。
【つづく】
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