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  ベンリィ号のテールランプをLED化しました  

 

S25ダブル型LEDテール

 週に引き続きベンリィ110号の電装工事であります。先代の通勤快速、数学力号のテールランプの球切れでパトカーに違反切符を切られた事があり、電球に比べて極めて寿命の長いLEDテールランプへの換装は悲願であったのです。

 ところがここでもベンリィ号の交流問題が立ちはだかります。一般的にテールランプ用の電球は、ポジションランプ用(常時点灯)の入力と、ストップランプ用(ブレーキ時に点灯)の入力と、これら共有のアース(マイナス)の3つの端子があるのですが、ベンリィ号では、ストップランプへの入力は直流の12Vであるにも関わらず、ポジションランプにはオルタネータ(発電器)からの交流が入っているのです。何と一つの電球の中に交流と直流の両方が流れるという、無理矢理な造り。

 実はこうした構造は、発電量の少ない小排気量車には割とよくある仕様です。メインキーをONにしてブレーキを掛けると、エンジンが掛かっていなくてもストップランプが点灯しますが、テールのポジション灯はエンジンが掛からないと点灯しない仕組み。おそらくはバッテリ温存の為なのでしょうけれど、これでは通常のLEDストップランプは使えません。完全に白熱電球の使用を前提とした設計と申せましょう。

 ま、LEDはダイオードですので、交流でも一時的には使えると思いますが、逆流時の耐用電圧があまり高くない為に、すぐに壊れて灯かなくなってしまうでしょう。ヘッドランプの場合は整流回路を間に入れる事で対応しましたけれども、今回はヘッドランプに比べて消費電力が極端に少ないテールランプですので、オルタネータからの交流の配線を切断・絶縁し、ポジション灯用に新たに直流12Vを引いてくる事にしました。消費電力から計算して、電源系へのインパクトは非常に軽微ですからね。テスタでチェックしてみますと、ベンリィ110の場合、荷台下のカプラにACC電源(メインキーONで通電する直流12V)が来ている事が分かりましたので、それを利用する事にします。

 元々のテール用白熱電球は21W/5W。ポジション灯として常時5Wを消費し、ブレーキを掛けると21Wで明るく光るという仕様。今回換装したLEDテールライトは4.2W/0.8W。元々の白熱電球をACC電源に接続するとポジション灯だけで400mAも食ってしまいますが、LEDテールライトなら70mAに過ぎませんから、容量的にも問題ないでしょう。

 LEDテールライトは、赤色LEDのモノと白色LEDのモノが出回っていますけれども、ベンリィ号はナンバープレート灯も兼用となっていますので、白色LEDをチョイス。LEDチップ54個を並列に接続しているタイプですから、元の接続部分が切れる等しない限りは、白熱電球と比較して相当な長寿命が期待出来ます。勿論、四輪車用ではなく、振動対策のなされた堅牢な二輪車専用品を用いておりますぞ。

 テールが全体的に明るくなり、ナンバープレートも見やすくなりました。ポジション灯とストップ灯もメリハリが効いています。白熱電球に比べて反応も早いしね。テールライトの寿命も延び、消費電力も小さくなって良い事づくめでありま〜す。それにしても、家庭用では白熱電球も蛍光灯も既に駆逐されて、ほぼLEDに置き換わっているというのに、オートバイ、特に小型自動二輪の世界は、未だほとんどが白熱電球とは・・・。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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