梅雨に入ったというのに快晴で、サイクリングには最高の天気であります。多摩ニュータウン通りで橋本に向かいます。橋本五差路から国道129号に入ると、道は南に向かって緩く下っており、自転車は快適に進みます。ちょっと車が多いのが玉に傷ですがね。 途中、国道を離れて相模川沿いの道に逃げつつ進み、程なく厚木に到着。厚木から先も、引き続き市街地を避け、国道129号の東側を沿って進む裏道で南下を続けます。
平塚で国道1号を右折。大磯、二宮、国府津と順調に進んでいきます。酒匂川を渡るといよいよ小田原の街。ここで本日初めてのコンビニ休憩です。ここまでの走行距離は67Km。天気は良いし、それでいてそれ程暑くはないし、最高のサイクリング日和であります。 鈴廣
当初はこのまま国道1号を直進する予定でありました。ところが魔が差したとでも申しましょうか、三枚橋を左折して箱根旧街道に入ってしまったのであります。小田原から三島方面へ向かうには、4つのルートが御座います。1.箱根ターンパイク、2.箱根新道、3.国道1号(箱根駅伝ルート)、4.箱根旧街道、です。ただ.ターンパイクと箱根新道は自動車専用道路でありますので、ロードバイクで入ることは出来ません。自転車で箱根越えをする場合、必然的に、国道1号と箱根旧街道の二者択一となる訳であります。 箱根には何度と無く来ておりまして、当然ながら箱根旧街道の凶暴なる傾斜についても知っておりました。オートバイや車でなら何度も通っておりますし、自転車で下った事も御座います。しかし、実は自転車で登った事は一度もありません。初チャレンジなのにも関わらず、この日は何の気なしに箱根旧街道に入ってしまったのでありました。
三枚橋を渡って道なりに奥湯本温泉郷を登っていきます。時折急な傾斜が現れますが、脚休めの緩斜面もあり、何とかトコトコと登っていきます。以前かみさんと泊まったホテルおかだを過ぎ、日帰り温泉 石段に座って、普段は買わない甘いカフェオレを飲んでおりますと、何人かのサイクリスト達が次々と通過していきます。フンだ!足着いたんじゃ無いもんね。計画的な休憩なんだもんね!と心の中で言い訳をしたら余計空しくなりましたので、トコトコと再出発しました。 畑宿を過ぎるとすぐに「この先七曲がり」の看板が出現。ここが例の悪名高き7つでは済まない箱根旧街道七曲がりであります。ヘアピンを越えると次のヘアピンが見え、何とかそれをクリアすると更に次のヘアピンが目に飛び込んでくるという、いわば何時終わるか分からない往復ビンタ的攻撃型道路。今回数えたら12個ものヘアピンカーブが連続しておりました。全然「七」曲がりじゃないじゃん!!嗚呼、何をトチ狂ってこんなルートを選択してしまったのでしょう。あまりの苦しさに泣けてきます。もし「あなたが今一番したい事は何ですか」と聞かれたら、きっと「ヒッチハイク!」と即答したでありましょう。 それでも何とかトコトコと高度を稼ぎ、やっとの思いで甘酒茶屋に到着しました。江戸元禄年間創業で現当主は十三代目だというこの茶屋、 甘酒茶屋からは、お玉が池を右手に見つつ、何とか国道1号に戻ってきました。あとは一旦芦ノ湖まで降りた後、静岡県側の外輪山を登るとそこが箱根峠。そこからは三島の街まで下り一辺倒であります。 沼津の実家に無事到着し、しばらくするとVOXY号を運転してきたかみさんもやってきました。帰りは自転車を車に積んで、かみさんと一緒に帰ろうって算段。今回は魔が差して箱根旧街道を登る事になりましたが、天候にも恵まれ、結果として
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