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  箱根湯本でのんびり過ごしました  

 お出掛け

新百合ヶ丘から
わずか1時間15分で
箱根湯本に到着です。

 沢にも平日にお休みを頂いて、かみさんと一泊で箱根に出掛けて参りました。首都圏から割とアクセスの良い()の地には車では何度も出掛けておりますので、今回は敢えて電車で出掛けてみる事にしました。

 新百合ヶ丘から乗車したロマンスカーは、中々快適であります。特急電車は、乗車した瞬間から「旅!」という雰囲気に浸れる点が良いところ。平日の国道246号を車で走っても、行楽気分になんぞ全然なれませんものなぁ。優雅に車内販売のホットコーヒーを頂きながら車窓の風景を眺めておりますと、程なく箱根湯本に到着であります。

 今回の旅のコンセプトはただ一つ、ゆったり過ごす事。あまり観光地を巡ったりせず、宿でのんびりしようという計画です。とは云えまだ朝の10時半。流石にチェックインには早過ぎますから、時間潰しがてらその辺を見物してみましょう。

箱根彫刻の森美術館にて

 一泊分の荷物など僅かなものでありますが、箱根湯本の駅のコインロッカーにカバンを預けたら、それでもかなり身軽になりました。箱根登山鉄道に乗って終点の強羅(ごうら)に向かいます。三両編成の電車は、途中数回のスイッチバックを繰り返しつつ、高度を稼いでいきます。私、静岡県沼津市の出身で、箱根は割と身近な存在として育って参りましたけれども、実は箱根登山電車に乗ったのは今回が初めての経験でありました。いつものように車で来ていたら、きっと電車に乗る事など無かったでしょう。そう考えますと、やはりロマンスカーにして正解でありましたよ。

 強羅駅で降りて、バスで箱根彫刻の森美術館に向かいます。公園形式の園内には、彫刻作品が点在しています。暑くもなく寒くもなく、散策には最高の日和(ひより)。割と前衛的な作品が多い印象です。我々夫婦は美術的な素養はゼロ。それでも裸婦像の肉の垂れ具合から推定年齢を当てっこしたり、もし一点だけ無料で貰って帰れると仮定したらどの作品が欲しいか考えたり、作品に勝手に名前をつけたりと、馬鹿々々しい遊びで結構盛り上がりました。園内の一番奥にはパブロ・ピカソ館があり、ここはいわゆる普通の美術館の(てい)であります。特に氏の晩年の陶芸作品は、中々見応えがありましたぞ。

部屋付きの露天風呂です。
快適なんだなぁ、これが。

 ブラブラしているうちに午後2時過ぎになりました。そろそろ宿に向かうとしますか。バスに乗って宮ノ下に移動し、そこから登山電車で箱根湯本に向かいます。一つ手前の塔ノ沢(とうのさわ)駅で途中下車。実はここ塔ノ沢は、改札を出なくてもホーム直結で銭洗弁天(ぜにあらいべんてん)にお参り出来るのです。ここで洗ったお金を財布に入れておくと、お金が増えていくという有り難い弁天様。ご縁があるように(ざる)に五円玉を入れて湧き水で洗いましたよ。それだけでは飽きたらず、三井住友銀行のキャッシュカードも洗ってみました。ハイテクの(すい)を集めた生体認証ICカードと銭洗弁天様とのコラボレーションが愉快であります。ふふふ。お金がザクザク増えると良いですなぁ。

 ゆっくりお参りして次の電車に乗り込み、箱根湯本に戻ってきました。本日の宿は、奥湯本のホテルおかだ。駅前から出ている宿行きのマイクロバスで約10分です。中々立派なエントランスでありますなぁ。今回は贅沢にも、露天風呂付きのお部屋を張りこんでみたのでありました。源泉掛け流しで24時間入る事が出来ます。ちょっと高価(たか)かったですけど、たまにはこういう贅沢もアリでしょう。ま、海外に出掛ける事を考えりゃ、微々たるもんであります。

 夕飯にはまだ時間がありますから、部屋の露天風呂には後で入る事にして、浴衣に着替えて二人で大浴場に向かいます。ここ奥湯本は、ほとんど硫黄臭の無い、透明でとろりとした泉質で温度は高め。体の芯から暖まります。打たせ湯やサウナも満喫し、大満足でありま〜す。

 夕食はバイキング形式。部屋食も選択可能でしたけれど、やはり食べ放題の魅力にはかないませんものねぇ。この日はダイエットの事はしばし忘れて、山海の珍味を二人で食べ尽くしましたよ。

 それにしても部屋に露天風呂があるって、こんなに快適なのですね。大人二人がゆったり入る事の出来る(ひのき)の湯船には、滾々(とうとう)とお湯が注がれて、縁から溢れ続けています。まさに源泉掛け流し。部屋でつるりと服を脱いですぐに入れるところが、部屋付き露天風呂の最大の魅力でありましょう。湯船には一応(ひさし)が掛かっておりますから、雨の日も安心です。真正面には、ど〜んと山が(そび)えていて、その山の林の中から、箱根新道のガードレールがちょっとだけ見えています。湯温は多少高めですけれども、箱根の清冽な空気の中、いつまでも入っていられる感じ。山を眺めつつ、かみさんと湯に浸かりながらお喋りをするのは、中々気分の良いもので御座います。

 私、大の温泉好きですけれど、普通の温泉では、かみさんと一緒に出掛けても男湯と女湯に分かれなければならず、結局バラバラの時間を過ごさざるを得ません。その点、部屋付きの露天風呂なら、一緒にお風呂を楽しめますものね。

 翌朝も合わせると、都合5回程お風呂に入りましたよ。次の機会も是非、部屋付きの露天風呂のある宿をチョイスしようと、かみさんと意見の一致をみたのでありました。たった一泊の小旅行でしたけれども、秋の箱根を大いに満喫出来ました〜。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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