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  老後の趣味について考える  

 徒然

吊し雛
Yas母 作

 タイトルからして爺臭い感じでありますが、本日は、生涯に渡って楽しめる趣味について、真面目に考えてみようかと思いま〜す。

巳の置物 Yas母 作

 私の趣味を一言で表すとすれば、「二輪車の運転」であります。最近は自転車でのお出掛けの比率がかなり高まったとは云え、オートバイも時々は乗っておりますよ。カワサキZRX1100号はきちんとメンテされ、いつでも出動可能な状態。勿論ロードバイクのピンクちゃんも、折りたたみ小径車のチビ号も、常にピッカピカで出番を待っています。車は洗車する事など皆無だというのに・・・。基本的に私は二輪車が好きなのでしょうなぁ。

 サイクリングにしろ、オートバイツーリングにしろ、相応の体力が必要とされます。勿論これらの趣味は反射神経や基礎体力に依存する傾向が高く、果たして、70代・80代になっても今までのように楽しめるかと云えば、否定的にならざるを得ません。同じ運転でも四輪車ならばもうちょっと永く楽しめるのでしょうけれども、私の場合、四輪車に趣味的な魅力を感じた事がこれまで一度も無いのでありました。

 自転車で出掛けておりますと、「健康的な趣味をお持ちで羨ましいですな」と周りから云われる事もしばしば御座います。しかし実は、これは私がまだ40代だから成り立っているとも云えるのです。このまま歳を重ね、70代や80代になって、ロードバイクを漕いだり大型オートバイを運転する体力を失ったら、単なる無趣味なオサ〜ンが出来上がってしまうでしょう。朝から晩まで時間だけはあるのに、やりたい事が見つからない生活。うわ〜!これはマズい。何か別の趣味を見つけなければ!!

 何故急にこんな話を始めたかと申しますと、実は先の日曜日、かみさんと二人で静岡・山梨にドライブに出掛けたのがきっかけなのでありました。元々、久しぶりに忍野八海(おしのはっかい)にでも行こうぜ、という話が挙がる中で、折角山中湖まで行くのであれば、もう一息沼津まで足を延ばして実家に顔を出そうかというのは自然な流れ。先だって高校時代の仲間との飲み会に出席する為にロードバイクのピンクちゃんで沼津に出掛けた際、ちょこっと実家に顔を出してはおりますけれども、この時は勿論かみさんは一緒ではありませんでした。夫婦揃って実家に顔を出したのは、ゴールデンウィークに新美南吉資料館に行った帰りに寄った以来。約半年ぶりの事であります。

花も端切れで出来ています。
これも勿論、Yas母 作。

 実家には両親が2人で住んでいます。母は昔はあまりはっきりとした趣味を持たない女性でありました。ところが最近では、(つる)(びな)の制作に凝っていて、家のそこここに自ら作った吊し雛が、所狭しと飾られている状態。主に古い着物を(ほど)いた端切(はぎ)れ布で作られた吊し雛は、製品としてかなりのレベルの高さでありますよ。ありゃ。私の母ってこんなに器用だったっけ。彼女のこだわりは、化繊(かせん)の布は一切使わず、全て正絹(しょうけん)の端切れを使っている事だそう。いやいや、こりゃマジで趣味というより販売可能なレベルじゃね?ま、あくまで趣味として楽しんでいるだけで、販売目的の制作は一切していないようですがね。

 玄関に今年の干支の(へび)の置物が飾ってありました。良く見ると花瓶にいけてある花も吊し雛と同じく布で作ってあります。現在は正月に向け、目下、(うま)の置物を制作中とか。吊し雛について語るその表情が生き生きとしています。こりゃ良い趣味だわ〜。

 こうした芸術系の趣味は、体力系のモノと違って年齢を重ねてもずっと続けられます。しかも、年々上達しているのが傍目(はため)にもはっきり分かる程。それに比べてサイクリングは、いつまで体力が続くか分かりませんし、そもそも今後上達したりタイムが向上したりする可能性は稀でありましょう。徐々に衰退してくる悲哀(ひあい)を受け止めつつ、細々と乗り続けるのが関の山。ね?ちょっと考えさせられちゃったのでありますよ。

 さて早々に実家を後にし、東名高速と東富士五湖道路を使って忍野(おしの)を目指します。この日は御殿場インターではちょっと混んでいましたけれども、他は大体スムーズに流れておりましたよ。

忍野から見た霊峰富士。
すっかり雪化粧です。

 忍野八海(おしのはっかい)は、山中湖と河口湖の間に位置する湧水群であります。富士山の伏流水が滾々(こんこん)と湧く(さま)は、清らかを通り過ぎて神々(こうごう)しくさえあります。金曜日に降った雨は富士山では雪だったようで、五合目付近までバッチリ冠雪しています。快晴と相俟(あいま)って、キラキラと輝いて(まぶ)しい程。富士山も水も空気も澄み切っていて、気持ちが晴れやかになる感じです。いやあ、忍野ってちょっと寒いですけれども、いつ来ても清冽な雰囲気ですなぁ。

 あちらこちらで、バズーカ砲を思わせるような、長〜い望遠レンズの一眼レフカメラを構えた人々が、富士山や湧水池の風景を撮影しています。私も一応ニコンのD50というエントリレベルの一眼レフを所有しておりますけれども、これらの機材に比べれば玩具(おもちゃ)レベルと云っても過言ではありません。ちょっと前まで、写真撮影は、フィルム代、現像代、プリント代と、かなり裕福でないと続けられないお金の掛かる趣味でありました。ところがデジカメの出現により、一気に身近なモノに変貌を遂げたのであります。

 確かにカメラボディや交換レンズなど、初期投資はそれなりに掛かりますよ。でもランニングコストはフィルム時代とは比較にならない程低く抑えられますし、そもそもフィルム代や現像代を考えずに撮りまくる事が可能となれば、撮影技量の上達も早いに違いありません。RAWモード撮影したファイルには、撮影時のF値や露出、シャッタースピード、ASAなどの撮影データが自動で記録されます。こうしたデータを次の撮影にフィードバックさせる事で、より確実に撮影技術を学んでいけます。

 撮影という趣味も、体力に依存しない一種知的な作業ですから、歳を重ねてもずっと永く続けられそうです。更に、撮影旅行という名目でかみさんと一緒に旅行にも出掛けられるのも、大きな利点であります。

 今から老後の趣味について考えておくってぇのも爺臭(じじくさ)い感じが致しますけれども、何でも早くから始めていれば、より高いレベルに到達出来るチャンスが増える事は、明白でありましょう。これまでのように体力勝負ばかりではなく、今後はちょっとは芸術的な趣味にも目を向けてみようと思ったのでありました。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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