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  オサ〜ンの大決心  

 徒然

 日曜日の午前11時45分。私は大いなる決心を胸に秘め、PCの前に陣取っていたのであります。そう、6月3日(日)に開催予定のマウント富士ヒルクライムに、無謀にもチャレンジしてみようと思い立ったのでありました。一昨年、私はこの大会にチャレンジし一応完走しております。タイムはお世辞にも早いものではありませんでしたが、富士吉田から富士スバルライン富士山五合目までの24Kmをひたすら登り続けるこのマゾヒスティックなレースは、大いなる達成感を味わうには十分なものでありました。

 なぁんだ何ビビってるの。2回目の出場でしょ?いいえ、違うのです。確かに出場は2度目なのですが、あれから丸2年間、不摂生の極みのような生活がたたり、体重は5%増量サービス中で、お腹周りにぽっちゃりと余分なものがついちまっているのであります。こんな状態ではタイムを縮める事などおろか、完走すら危うい。実際、昨年一人でスバルラインにアタックした際は、登頂を断念し途中で折り返すという屈辱的な経験もしているのであります。

 寒いから乗らない、暑いから乗らない、雨だから乗らない、日焼けしちゃうから乗らない。様々な理由を挙げて堕落した生活を送って参りました。勿論こんな状態でのレースへのエントリーは無謀である事は十分に認識しております。でも、このままではいけないのも事実であります。今の怠惰な生活のまま50歳になってしまったら、一生元に戻れないかも知れません。そこで今回、無謀とも呼べるチャレンジに踏み切ったのでありました。

 3月18日(日)正午からエントリー受付開始。5,500人の出場枠にトランザクションが殺到します。申し込みはWEBのみ。当然のごとくサーバへの負荷は極限まで高まり、画面遷移は遅々として進みません。イライラしながらサーバからのレスポンスを待ち続ける事40分。やっとエントリー処理は完了し、無事カード決済での入金も完了しました。大会本部の発表によると、約2時間で5,000人もの出場枠がソールドアウトになったそうであります。8,400円もの大枚を支払って富士山に自転車に登ろうなんてマゾヒスティックな面々が日本にこれだけ棲息しているというのは、実に不思議なお話ではありませんか。ま、私もその一人なんですがね。

 前回は周りも見ずに必死で登りましたが、今回はもうちょっと楽な気持ちで臨もうと考えております。いえいえ決してダラダラ登ろうってんじゃありませんよ。レースですからね。思い切り真剣に漕ぎます。でもタイムだけを重視するのではなく、まさしくこの辛楽(つらたの)しいイベントを満喫しようって訳であります。

 明日から2ヶ月間、節制と練習に励んで、少なくとも完走を目指す事を誓いま〜す!Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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