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 次期通勤快速バイク購入物語 (第12話:こむボックス完成篇) 

タッピングビスで固定し、色を塗りました

 は荷台を作った際に、四隅にM8ボルト用の穴をあけておいたのですが、これは将来、犬のこむぎを乗せて出かける為の箱「こむボックス」を作成し、それを固定する為の仕込みでありました。65cm×50cmもの広大な荷台は、こむボックスを乗せる為のベースでもあったのです。

完全に笑ってますね

 いよいよ荷台に合わせて「こむボックス」の製作に入る事にしました。はたして犬はバイクを好きになるか、という命題への大いなる挑戦であります。バイクを好きになって貰う為には、少なくとも犬が怖がらない構造の実現が必須。顔が出ないほど壁を高くしたら景色が見えなくてつまらないでしょう。いや、周りが見えない状態で運転したら、恐怖だけを感じる事にもなりかねません。しかし逆に低く過ぎると落ちてしまうかもという思いを抱いてしまう可能性があります。そこで高さは、お座りした状態でこむぎの胸から上が出る様に40cmとしました。

 荷台と同じ25mm厚のパイン集合材でガッチリ作りましたよ。更に持ち上げ易いように、横に木製の持ち手も取り付けました。箱の内部にタイダウン用のベルトを留めるフックを設置。こむぎのハーネスの背中部分にベルト2本をつけて、飛び出し防止用の安全ベルトとする為です。

荷台と こむBOXはM8ボルト4本で
がっちり固定されます。

 箱の縁はウレタンで保護し、万が一の急停車等でもこむぎが怪我をしないように工夫してあります。外側はベンリィ号に合わせて国防色で塗装。その上で、こむぎのシルエットをステンシルで入れてみました。箱の床面には発砲ウレタン地のブロック・カーペットを設置し、犬の爪が立つようにし、踏ん張れる仕様に。

 自分で云うのも何ですが、我ながら中々の出来であります。箱は荷台にM8のボルト4本で簡単に固定出来ます。やはり紐や荷掛けゴムと違って、ボルト留めは絶大な安心感がありますなぁ。25mm厚のパイン集合材の板で作られた65cm×50cm×40cmの箱は、かなりしっかりしている反面、それなりの重量がありますから、安定した固定は絶対の要件であります。

 いよいよ犬のこむぎを乗せての試運転であります。怖がらないようにゆっくりと運転してみたのですが、全くの杞憂(きゆう)でありましたよ。結論。こむぎはバイクが大好きであります。車体を傾けてカーブを曲がっても、首を傾げて顔を水平に保っています。誰も乗り方を教えていないというのに、いっぱしのタンデムライダー。直線ではキョロキョロと辺りを見回して興味津々の様子。常に私の背中が見えているという安心感もあるのでしょう。それにしても、こむちゃん、タンデムしながら笑ってないか?

 という訳で、めでたく、こむボックスが完成したというお話で御座いました。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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