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  今週のお言葉  

 は割と多読なタイプで、毎月々々相応の書籍費を使います。活字がないと生きていけないのです。一生のうち書籍代として幾ら消費したのかなんて、恐ろしくて正確に計算する気になどなりません。それ程の量の本を買い、読み続けて参りました。私の人生は書籍とともにあったと云っても過言ではないでしょう。と申しましても文学的素養などゼロの、ただの理系のおっさんが、小説を読んでいるだけなのですが。

 大量の蔵書は、自分のオフィスの一部にミニ図書室を作り、そこに収蔵しています。幸い私は自営業者ですので、こうした我が儘が許される訳ですが、従業員の皆さんもこのミニ図書館を喜んで利用してくれていて、ちょっとした福利厚生の機能だったりもするのであります。

 今までに何人かの方から、「本など買わない方が良い。図書館で借りて読んだ方が経済的だ」との指摘を受け続けて参りました。確かに真っ当なご意見であります。ざっとですが、以前、私の使う書籍費について計算した事があります。それによると学校を卒業してからの約40年間で書籍費が700万円を超えているのは確実で、もし本を買わずに全てを貯金していたら、レクサスRXの新車が現金一括購入出来た事になる計算。ま、単なる例え話に過ぎないのですがね。この話を飲み会でちょっとしたところ、友人の一人から、「実際のところ、本を買い続けた事を後悔してるんじゃねえの?」と云われました。

 いや、そんなことはありませんよ。

 カズオ・イシグロ著「遠い山なみの光」(早川書房)からのお言葉です。確かに私が死んだら、これらの蔵書はブックオフに二束三文で引き取られていく事になるでしょう。それでも良いのです。読みたい時に読みたいモノを読む。そして読み返したい時にすぐに読み返せるように蔵書しておく。こうした贅沢な趣味の為の投資を、後悔する筈などあり得ません。そもそも趣味ってそういうもんでしょ?

 プロでもないのに高級ゴルフクラブを何セットも所有する人、モデルでもないのに服や靴ばっかり買ってる人、言語も歴史も何も学ばずただただ海外旅行に行きまくる人、ソフトウエア開発者でもないのにiPhoneを毎年買い換え続けている人。大いに結構ではありませんか!!趣味に経済合理性を求める事自体が、元々ナンセンスなのです。

 とは云え本の置き場所問題は切実で、既に何回か本棚の拡張を繰り返しているのですが、我がささやかなる事務所も、本の置き場所についてはそろそろ限界を迎えつつあります。あ〜あ、こりゃ近いうちにどうにか策を講じなきゃな、と思いつつ、忘れた振りして先送りにしているのでありました〜。Copyright (C) by Yas / YasZone

【来週をお楽しみに】

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