の仕事は季節性が強く、繁忙期は休みなく朝から晩まで働くのに対し、閑散期は午後からのスタートとなります。その代わり終業は23時過ぎですがね。
基本的に午前中は自由時間となりますので、かみさんが仕事の時は彼女の職場まで車で送って行き、その後はジムで汗を流したり、本を読んだり、犬のこむぎと散歩に出たりしております。私もかつてはそうでしたけれども、満員電車にぎゅう詰めにされての通勤に比べて、本当に恵まれた生活と申せましょう。
8時少し前に家を出て車でかみさん送るのですが、こむぎはその事をちゃんと理解していて、こちらをチラリと一瞥するだけで寝床から出てこようとしません。「母ちゃんを送っていくんだから、どうせまだ散歩には行かないんでしょ!」と云ってるみたい。
ところが休日は普段とちょっと違う事が肌感覚で分かるらしく、仕事の日と同じようにかみさんと一緒に朝食を摂っているにもかかわらず、ウキウキと我々の周りを歩き回り、どこかに連れて行って頂戴オーラを出しまくるのであります。
こむぎを連れてのお出掛けは楽しく、先日も一泊で長野の野辺山に出掛けてきたばかり。しかし休みの度に必ずこむぎを連れて遊びに行く訳にもいかず、こむぎには家で留守番していて貰って、かみさんと二人でお出掛けする事も当然ですが御座います。
お休みの日、自分も一緒にどこかへ連れていって貰えるのか、はたまた家で一人で留守番を強いられるのかは、こむぎにとって最大の関心事のようで、我々の動きや雰囲気からそれを判断しようと必死の様子。
聞き耳を立てているのが一人ほどいるような気がする。
カズオイシグロ著「クララとお日さま」(早川書房)からのお言葉です。こむちゃん、先週も一泊で出掛けて、滝沢牧場でトラクターに乗ったり、道の駅南清里でケーブルカーに乗ったり、富士見高原でゴルフカートに乗ったりしたばかりじゃん。そう毎週々々泊まりで出掛けるのは無理だよ〜。今日はスーパーに買い物に行くだけなんだよ。気持ちは分かるけどさ。こむちゃんは家でお留守番しててね。
【つづく】
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