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  今週のお言葉  

 OXY号に替わりYas家にやってきた同じトヨタのROOMY号。子供たちが独立し夫婦二人だけで暮らしている我々にとって、VOXY号のような大きな車は必要無くなった事もあって、今回はよりコンパクトな車を選んだ訳であります。全幅や運転席の高さはVOXY号とほぼ変わらないので、前進時の運転感覚に大きな変化はありません。ただし全長は約1mも短くなっていて、バックの際には車体のコンパクトさを感じます。

 電子装備も中々充実していて、前照灯は今風に完全オート(ハイビームの切り替えもオート)ですし、シートヒータもついていますし、後席は電動スライドドアですし、360度対応のドライブレコーダもあり、自動ブレーキやアクセルの踏み間違い防止機構や車線逸脱警報などの安全装備もバッチリ。前車のVOXY号と比較しても、装備的にはほとんど遜色ないのであります。

 ただし唯一気に入らないのは、ホーン。ROOMY号は単音の原付バイクみたいなビーっという音のホーンなのでありますよ。ホーンなんてあまり鳴らす機会は無いのですけれども、それにしても、これはしょぼい。かみさんは「別にこのまんまで良いじゃん」とか云うのですがね。

 そういうわけには参りません。

 澤田瞳子著「星落ちて、なお」(文藝春秋)からのお言葉です。せっかく買い換えたのですから、気に入らない部分をそのままにしておくなんてナンセンス!という訳で、MITSUBAのアルファIIホーンを装着する事に致しました。YouTubeで検索を掛けてみますと、ROOMYユーザの方で純正の単音ホーンが気に入らず換装する方は結構いらっしゃるようで、複数の換装作業の動画が見つかりました。ところがほとんどの方がフロントバンパーとフロントグリルを外してホーンを付け替えていらっしゃるではありませんか。うわ〜、これは面倒だ〜。

 と申しますのも、ROOMY号はパノラミックビューモニタを装備していて、これは前方カメラ1台、側方カメラ2台、後方カメラ1台の映像を合成処理して、あたかも真上からドローンで車両を撮影したような画像を表示する機構なのですが、フロントグリルを脱着すると、グリルに装着されている前方カメラの位置が微妙にずれる可能性があるのです。一般的にはキャリブレーションと呼ばれますけれども、要はパノラミックビューモニタの微調整を再度行わなければならないかも知れないという訳。

 この作業は専用の計測器を使わなくては出来ない事になっておりますので、ちと面倒。勿論、オートバックス等の修理工場に持ち込めば、フロントグリルの脱着、ホーンの配線と設置、パノラミックビューモニタのキャリブレーションまで全てやって貰えるのですが、問い合わせてみたところ工賃は3万円程度との事。MITSUBAのアルファIIホーンは定価で2,600円ですから、工賃だけで10倍以上も掛かってしまう事になります。

 複数のYouTube動画によると、ROOMYの純正ホーンはフロントグリル内側の非常に狭い場所に設置されていて、フロントバンパーとフロントグリルをそっくり外さないとアクセス出来ないと説明されています。とは云え実機を見ずにオートバックスに3万円も払って工事して貰うのも(しゃく)ですので、実際にボンネットを開けて実車を検分してみることに致しました。

 確かに狭い。ですが手が入らない事もない位の微妙な狭さ。私はオートバイの整備も自分でやるのですが、1100ccの大型バイクなど、タンクの下の狭いスペースにエンジン本体や補機類がガチャっと詰まっていて、いわば狭いスペースでの作業には慣れているのであります。これに比べればROOMY号のフロント部分の空間は、十分とは云えぬまでも、何とか整備可能な広さ。という訳でフロントバンパーとフロントグリルの脱着無しに、手を突っ込んでの作業に挑戦してみる事にしました。

 まず、純正の単音ホーンとハーネスはそのまま残して、イザという時にカプラを差し替えるだけで現状復帰出来るようにしました。DIY作業では、現状復帰出来るようにしておくって、結構重要な事なのですよ。

 その上でバッテリから12ボルト線を引き直して30アンペアのリレーをかまして、今回購入したMITSUBAのアルファIIホーンに接続。純正のホーンハーネスからの電気はリレー駆動用に使います。純正ホーンに比べて約2倍の電力を消費するダブルホーンですので、リレーを介して別系統から電源を引かないと、ヒューズが飛んでしまう可能性がありますからね。勿論配線は全て圧着端子で処理の上、ゲルコートチューブで被覆(ひふく)し、純正の配線に沿ってエンジンルーム内壁を這わせてありますから、一見、ノーマル状態と変わりません。中々綺麗に処理出来ましたよ。フフ。

 MITSUBAのアルファIIホーン本体は、フロントグリルを固定している金属ステーに、汎用のステンレスの金物を介して釣り下げました。ここは本当に狭くて手を入れて作業するのが大変でしたけれども、フロント全体をバラす手間を考えれば何のそのってヤツであります。

 MITSUBAのアルファIIホーンはレクサスの純正品にそっくりの音色。中々満足な出来上がりで御座います。結局、かみさんも「こっちの方が良い音でイイネ」と云っておりましたので、割と気に入ってくれたようです。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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