ロナ禍で行動が制限される日々。非常事態宣言が出されている以上、自由な行動が制限される事はある程度仕方がないと頭では理解していますよ。しかし一年以上にわたる外出や旅行や外食の制限に、いい加減ゲンナリしつつあるのも事実であります。
更に「非常事態」の認識が人それぞれまちまちである事に起因するイライラも、既に限界に達しつつあります。諸外国のように明確な命令に伴うロックダウンが行われている訳ではありませんから、多少の認識の違いは仕方がないですけれども、例えばマスク無しで大声で喋りながら川原でバーベキューする若者たちとか、昼カラオケで感染クラスタを発生させるシニアグループとか・・・。医療崩壊を防がねばならぬ
この重大な局面で、皆のやる気を著しく削ぐという意味で、非常に深刻な事態と云えましょう。こういう手合いの話を聞くと、一生懸命まじめに感染防止対策をしているのが馬鹿みたい。もう憤りを越えて、虚しさすら感じてしまいます。
それでもようやく光明が見えて参りました。ワクチン接種さえ進めば感染が収束傾向に向かうのは、諸外国の実例から見ても明らか。既にワクチンは着々と国内に入ってきているようですし、あともう少しの辛抱と云えそうです。
完全な自由を手に入れるよりも、今日より少し自由な明日を信じて生きよう。
森博嗣著「君たちは絶滅危惧種なのか?」(講談社文庫)からのお言葉です。何しろ相手は人類が初めて経験するウィルスですから、多少の政策のブレは想定内。少しずつでも前進すれば、それで良しと割り切るべきかも知れません。
とは云え東京都の集団接種会場の予約システムの入力エラーチェックがブラウザ側のJavaスクリプトのみで行われていて、いわゆるSQLインジェクションが可能な状態になっていたのは、お粗末としか云いようがありませんがね。今時パソコン小僧だってもうちょっとましなモノを作りますぜ。まともなシステム開発会社が作ったとは俄には信じ難い話。模倣犯が出るとマズいので詳しい説明は割愛しますが、これほど重要なインフラにも関わらず、サーバ側でのエラーチェックを省いてデータベースに対してデータをPOSTし放題の状態で納品され、しかもそれをすんなり検収してしまうというのは、コロナ禍以前に、危機管理意識の欠如そのものであります。あのね、これもし仮に住基ネットに接続されていて自治体での予約状況とリンク出来るように設計されていたら、マイナンバーのシステム内のデータをぶっ壊す事だって可能だったってことですぜ。
中学生に対するプログラミングの授業なんか始める前に、役人の皆さんには、必須の研修としてWEBアプリケーションの概要について勉強して頂きたいものであります。あ〜あ、自粛生活そのものよりも、こうした余りにお粗末な役人や政治家の方の行動の方が、我々の心をより疲弊させる事に、そろそろ気付いて頂きたいモノであります。
【つづく】
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