ードバイクで出掛ける際、交換用のチューブを携帯するのはある意味当たり前の事。ロードバイクのタイヤは細く、ちょっとした段差の衝撃や小さな路肩のゴミでもパンクする事があるからです。私の場合、交換用のチューブを2本、更にチューブ修理用のクイックパッチを数枚携行しております。勿論、インフレータ(空気入れ)、タイヤレバーやレンチやドライバー等の最低限の工具も持っておりますよ。
ここまではいわゆる普通の装備であります。私は結構心配性でありまして、チェーンを切ったり繋いだりする為の工具とコネクトピンも持っておりますし、ママチャリ用のパンク修理パッチ(厚手のモノ)もシートバッグに忍ばせています。ガラスの破片などを踏んでタイヤ本体に亀裂が入った場合、タイヤの裏側からこうした厚手のパッチを貼る事で応急的ではありますが、取り敢えず走れるようになるのです。
今までパンクは何度となく経験しましたし、チェーン工具と厚手のパッチは、それぞれ1回ずつではありますが、持っていて本当に良かったという場面に出くわしました。こうして考えますと、ここまでは保険的な観点からも、是非とも持ち歩きたい装備、という事になりましょう。
心配をし始めたらキリがないのでありますけれども、持っている工具や部品では修理不能なトラブルに見舞われたらどうしよう、と考えない訳ではありません。とは云え携行出来る工具にも当然限界が御座います。サイクリングに、自転車屋さんと同等の設備を持っていく訳にはいきませんものね。
そのときはそのときでなんとかするさ。
森見登美彦著「四畳半タイムマシンブルース」(角川書店)からのお言葉です。いざとなれば携帯電話で助けを呼び、更にタクシーに乗って帰れば良い訳で、自転車で出掛ける際にはスマートフォンとクレジットカードを必ず持っていくようにしております。
それにしましても、最も大切なのは、車体の細かい挙動に気を配り、トラブルや故障の兆候をより早く察知する事でありましょう。ゴミの多い、車道の端を避けて走るのもその一つであります。ギヤチェンジ中にガチャガチャと無理にペダルを踏んでチェーンに無用な負荷を掛けない事も大切。故障したら直すしかないのですけれども、故障しないように走る事が最も重要であると考える次第であります。
【つづく】
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