ロナ禍による東京都からの営業自粛要請に従って、我が零細なる事業も、7週間に渡りお休みを取りました。6月からは通常営業に戻っておりますが、この休みの間に怠惰に暮らすクセがついてしまったようで困っております。不要不急の外出を避けて、という安倍総理からのお願いを律儀に守った結果、相当な量の本を読む事が出来ましたし、たくさんののDVDを観られたのは、ある意味大いなる収穫であった訳ですがね。まあ、何しろずっと家に居ましたからな。要するに太っちまったのであります。
東京都の新型コロナ感染者数の推移を鑑みますと、未だ全く予断を許さない状況に変わりはありません。しかし、一応は緊急事態宣言は解除されましたし、都内の移動が制限されている訳でもありませんので、ちょっと自転車で出掛けてみる事に致しました。と申しましても家の周りを60Km程走り回っただけなのでありますがね。
それにしても体は正直ですなぁ。太った分、ちょっとした登りも息が上がってしまいます。全然スピードが乗らない割に汗はダラダラ。マズいな、こりゃ。ダイエットしなきゃ。
お若い方には分からないと思いますが、50歳台も半ばに差し掛かりますと、基礎代謝自体が落ちてきて、ただでさえお腹に脂肪が付きやすい体質になって体型を維持するだけで大変な状況だというのに、更にダイエットを敢行するなんて事になりますと、相当な覚悟と大いなる決意が必要なのです。
スポーツジムに加入してはいるのですけれども、コロナウィルス感染のリスクを考えますと、まだしばらくは出掛けられそうもありません。リビングにヨガマットを敷いて家で細々と筋トレするしかなさそうです。最近は筋トレのマネージメント用アプリが出回っておりますので、アプリの掛け声に合わせて、バイシクルクランチやら、プランクやらをやるのですが、これが中々やった感があるのですな。
軽い運動で汗をかくのは気持ちが良いもので、筋トレをしてシャワーを浴びた後、心地よい倦怠感に包まれながら食べるご飯の美味い事と云ったら!
あーおいしかった、ごちそうさま。
今村夏子著「木になった亜沙」(文藝春秋)からのお言葉です。結局、筋トレで消費したカロリー以上に食べてしまうという、主客転倒な結果に陥りつつ、やればやるほど太っていくという、ある意味、究極のダイエットになってしまっております。でも仕方がないんだなぁ。だってご飯が美味しいんだもの。
【つづく】
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