学を卒業してIT系の企業に就職し、そこで年季を積ませて頂きシステム開発のイロハを覚え、誘われて外資系企業のIT部門に転職をし、受注側から発注側へと立場は変わりつつも開発の現場に身を起き続けておりましたが、その後、突如、脱サラして、IT系とは全く関係の無い業界で自営業を始めたのであります。思い起こせばそれなりに、色々御座いましたなぁ。零細なる私の商売も、お陰様で17年目に入りましたよ。
敢えて事務員を雇う事無く、はたまた高価な業務管理パッケージを導入する事もせず、雑務は全て自ら拵えたアプリケーションに任せ、作業のかなりの部分をシステム化する事で、徹底して経費削減を追求して参りました。IT業界を辞したとは云え、それなりに勉強を続け、何とかスキルを維持しております。きっとコンピュータ・プログラムを作ること自体が好きなのでしょうな。私自身の商売をアシストする為に開発したモノの中には、Windowsベースのアプリケーションや、WEBベースのアプリケーション、はたまたAndroidベースのアプリケーションもあり、これらをデータベース・システムと有機的に連携させる事で、事務員を雇う事無しに、膨大な雑務や事務や経理やスケジュール管理を自動化しています。
一本道ではなかったが、目的地は忘れていない。
森博嗣著「ゾラ・一撃・さようなら」(集英社)からのお言葉です。結局のところ、私はコンピュータと触れ合う事に喜びを感じる質なのでしょう。コンピュータとは無関係な商売にも関わらず、相当な部分のIT化を推し進めているのも、単にシステム構築への興味が強いという個人的な嗜好に起因するところが大きそうです。私も、もう54歳。今の商売をいつまで続けるかは分かりませんけれども、コンピュータシステムの整備や開発は、きっと死ぬまで続けるのだろうな、とは漠然と考えております。
【つづく】
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