人の子供たちがそれぞれ社会人となり独立し、今は夫婦二人だけで暮らしています。私もかみさんも普段はそれぞれ忙しく立ち働いておりますので、私の仕事が終わって帰宅する夜12時頃からの家カフェの時間が、平日にゆっくり一緒に過ごせる唯一のタイミングであります。
夜中に一緒におやつを食べるのは、健康診断的にはあまりよろしい習慣とは呼べそうもありませんけれども、結局のところ、毎日のように夜更かしして、夜中に二人で遊んでしまいます。
明日の仕事の事を考えれば、少しでも早く寝るべきでありましょう。少しでも多くの睡眠時間を確保すべきでありましょう。
そんな暇はありません。
深緑野分著「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房)からのお言葉です。効率だけを考えて早寝をする行為は、明日の仕事の事を考えれば当然かも知れません。しかし、それでは二人で一緒に暮らしている意味が無いと云うもの。我々は、二人で楽しく暮らす為に働いているのであって、仕事は、楽しく暮らす為の手段に過ぎないのです。仕事優先の生活を送るとすれば、それこそ主客転倒でありましょう。
最近はオートバイという共通の趣味も復活し、休日もずっと一緒に過ごしています。一緒にご飯を食べ、一緒に出掛け、一緒にテレビ見て、一緒にお風呂に入り、一緒に眠る。結婚して28年も経つというのに、相変わらず昔と変わらぬ生活を送っているのでありました。
【つづく】
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