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路線バスに「国鉄」の文字が! |
みさんの出身は長野県伊那市高遠町。ここは今でこそ伊那市に合併吸収されましたが、以前は上伊那郡高遠町と呼ばれておりました。コヒガンザクラで有名な街であります。
高遠町の中心部にはバスターミナルがあり、JR飯田線の通る伊那市からはバス路線で接続されています。この小さなバスターミナルで乗り換えて、杖突峠方面や長谷村方面に向かう事が出来るのです。
このバスターミナルを地元の人は「高遠駅」と呼んでいます。鉄道もないのに「駅」という呼称はおかしいようにも思えますが、元々この路線は国鉄バスが走り、バスターミナルも国鉄の管理だった事もあって、敢えて「駅」と呼ぶそうのだそう。勿論、国鉄は1987年に解体し民営化されましたから、この路線も今はJRバス関東に移管されております。
先週、かみさんと二人で伊那に出掛けたおり、伊那−高遠間を車で走っていて、路線バスに追いつきました。初めは全く気付かなかったのですが、よくよく見ると、バスの後部に「国鉄」の文字が!まさかこのバス、30年以上も現役で走り続けているの?!
A博士は、時間を逆行する機械を発明した。博士は、その機械にタイムマシンと命名した。
星新一著「つぎはぎプラネット」(新潮文庫)からのお言葉です。まさにタイムマシンで時代を遡ったかのよう。国鉄が民営化されてJRになったのは、私が大学生の時。その頃からこのバスは30年以上に渡りずっと現役で走り続けていたという事でしょうか。それとも、何らかの理由で昔のデザインを復刻したものなのでしょうか。
バスがバス停に停車し、お客が乗り降りしています。その横を抜いていくと、バスの横腹には国鉄の象徴であるツバメのレリーフが!そういえばヤクルトスワローズになる前は国鉄スワローズでしたものな。私は運転中でしたので、助手席のかみさんがスマホで撮影したのですが、残念ながら横からの撮影は上手く行かず、撮れたのは後ろからのショットのみ。それにしても、まるでタイムマシンで昔に戻ったような体験でありました。
【つづく】
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