近、日曜日の度にリフォーム業者の営業が回ってきていて、これがまた、その胡散臭さと云ったらハンパなし!「私、こういう者で」と云いつつ差し出す名刺は家庭用プリンタで印刷してミシン目から切り離すタイプの手作り名刺だは、その名刺に書かれた会社名と首から下げている社員証の会社名が異なっているは、「6件向こうの○○さんの壁の塗り替えはうちでやらせて貰っているんですよ」と云いつつその見積書を見せようとして個人情報ダダ漏れにしているは、全くお話になりません。
見た感じ20代前半の若い衆です。おそらくはリフォーム会社の下請けの会社の新入社員が、研修を兼ねてローラー営業を掛けさせられているのでしょうが、それにしても服装はだらしないし、逆に印象を悪くしているだけでしょう。そもそも新人の研修をうちに回してこないで欲しいところ。私、研修にきちんとした経費を掛けない会社ってヤツがどうしても好きになれないんですよね。
「これから出掛けなくちゃイケないから話を聞く時間は無いけど、資料をくれれば目を通しておくよ」、と新人君に助け船を出したところ、「いやぁ、特に資料って無いんですよね」との返答。ダメだこりゃ。リフォームを営業するのではなく、完全に新人研修目的ですな、こりゃ。
新人研修だとするとどこかで指導員がやりとりを観察してる筈だなと当たりをつけて探してみると、電柱の陰に隠れてこちらを注視しているおじさんを発見!手招きしてこちらに呼ぶと、渋々出てきましたよ。
これからちょっとだけお時間、もらえないよねぇ。
沼田真佑著「影裏」(文藝春秋)からのお言葉です。おいおい、いきなりタメ語かい。しかもこのおじさん、名刺も持っていないんだって。チラリと見せた身分証明には、またまた別の会社名が・・・。こりゃ新人研修は新人研修でも、空き巣の事前調査の研修なんじゃね?
インターフォンのカメラが回りっぱなしでずっと録画されてる事をさりげな〜く伝えたところ、急に2人ともそわそわし始めましたよ。パンフレットも持たないで営業?怪しい人には注意しなきゃね、というお話でありました〜。
【つづく】
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