みさんとお出掛けする際、目的地としてアウトレットやショッピングモールを設定する事は、うちの場合割と普通の事であります。私は服や靴やバッグや腕時計などのファッションやブランド品に全く興味が無いにも関わらず、ショッピングモール自体が大好きであったりするのです。賑やかで活気があって、何か華やかな気分になれるのですよ。何にも買わない癖にネ。
かみさんが買い物を楽しんでいる間、私は無目的に店内をブラブラしているのが常であります。ファッションに全然興味がない割には、かみさんの買い物に同行するのは嫌いではないのです。ところがお店の方から見ると、あたかも商品を物色しているように見えるのでしょうな。「どのようなモノをお探しですか」、「こちらはこの春の新色になります」、「大きいサイズも御座います。お出ししましょうか」、等と声を掛けられる事もしばしば。
あ、ちゃいますちゃいます。
有川浩著「阪急電車」(幻冬舎)からのお言葉です。ショッピングモールのお客を観察しますと、買う気満々の人、具体的に買うモノが決まっている訳ではないが良いモノがあったら買うのも吝かではない人、買う気はほとんど無くただ随行しているだけの人、の三種に大別されましょう。出来ればステッカーか名札か何かを用意して貰って、「買う気満々の人」、「無目的な物色者」、「単なる随行人」、が一発で分かるようにして頂くと、店員さんにも無用な気遣いをさせないで済むのですがね。
【つづく】
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