は普段、かみさんと一緒に一つの布団に寝ております。故に目覚まし時計も共通。先に起きた方が相手を起こす、という方式であります。以前は目覚まし時計が鳴っても全く気付かずに、かみさんに起こして貰うという場面がほとんどだったのですが、私も歳を取ったという事でしょう、目覚ましが鳴る前に目が覚めるようになりましたよ。

　夜早く就寝するようになった訳ではありません。仕事は準夜勤と呼んで差し支えない業態ですから、布団に入るのは相変わらず深夜であります。同様に、熟睡出来ていない訳ではありません。布団に入ればコトリと眠りに落ちる程の寝付きの良さ。ぐっと深く寝る割には、朝の目覚めが良いのであります。割と理想的な眠り。

　不思議なもので、アラームが鳴り始める前の目覚まし時計の深呼吸みたいなものが伝わってきて、鳴り始めるとほぼ同時に腕を伸ばしてスイッチを切ることができる。

　村田沙耶香著「マウス」（講談社）からのお言葉です。まさに時計の深呼吸を感じるかのように自然に目が覚めて、極端な話、アラームが鳴る1分前に起きたりするのです。

　すぐに声を掛け、かみさんを起こします。ここまでは完璧。この後のやりとりが、大概の場合、失敗の元であったりするのであります。

Kazちゃん朝だよ〜。

う〜ん、Yasちゃんお早う、今何時？

え〜とね、6時半少し前。

ねぇねぇYasちゃん。

なぁに？

寒くて布団から出たくないよぅ。あと15分だけ布団に入っていようよ。

良いよ〜。6時45分ね。

　実際のところ、寒いので布団から出たくない、というファクタと、眠いのでもう少しだけ寝ていたい、というファクタが混じっている訳でありまして、2人で布団の中でウダウダしているうちにいつの間にか眠ってしまい、気付いたら遅刻寸前！！！となる事もしばしば。それにしても二度寝って何であんなに気持ち良いんすかね？春眠暁を覚えず、というお話で御座いました〜。

【つづく】

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