間はまだ暑い時もありますが、夜はすっかり涼しくなり、秋の気配が感じられるようになりました。仕事が終わって帰宅するのはいつも23時過ぎでありますけれども、その時間にスクータに乗っていると、半袖ではもう寒いくらいでありますよ。

ただいま〜。

お帰り〜。えへへへへ。

何、ニヤニヤしているのさ。

だって〜、そのビニール袋！！お土産なんでしょ？

大正解。アイス買って来たよ。コーヒー入れてあげよっか。

きゃ〜、アイス！

しかも今夜は奮発して、Kazちゃんの大好きなハーゲンダッツなのであ〜る。

きゃ〜、ハーゲンダッツ！！

　かくして既に時刻は深夜帯だというのに、Yas家恒例の、家カフェが開かれるのでありました。かみさんは朝が早いので、ゆっくり二人で過ごせるのは平日ではこの時間しか無いのでありますよ。

　アイスクリームを嘗(な)めている。砂糖の詰まった脂(あぶら)を舌で掬(すく)っている。

　小川洋子著「完璧な病室」（福武書店）からのお言葉です。こんな深夜に、高カロリーの代表選手のようなハーゲンダッツを摂取したら、そりゃ太らない方が無理と云うもの。しかしハーゲンダッツは美味い。誰が何と云おうと美味い。「砂糖の詰まった脂(あぶら)」と云われても、美味いモノは美味いのだ！！

　台風続きで運動不足になりがちだった夏から、何の反省もなく食欲の秋に移行する、自制心の欠如した夫婦なのでありました。そういえば昔、サラリーマン川柳に次のような句がありましたねぇ。

　痩せてやる　これ食べてから　痩せてやる

　おあとが宜しいようで。

【つづく】

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