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  今週のお言葉  

 ではポケモンGOが大いに流行っているようであります。我が程久保基地にほど近い京王線高幡不動駅前にも、スマートフォンの画面を見ながらフラフラ歩いている方が何人もいらっしゃいます。AR:Augmented Reality技術を利用したアプリケーションであるポケモンGO。スマートフォンをかざすと、そこに映る風景の中に、あたかも本当にポケモンが出現したかのように表示されるので、それを捕獲するというゲームであります。割と初期の頃のポケモンが登場するとの事で、旧来のポケモンファンには懐かしく映るのでしょうなぁ。

 ポケモンGOユーザは、今までの歩きスマホよりもかなりタチが悪い事が分かっています。歩きながらメールを読んだりWEBブラウジングしたりする行為も周りへの注意力散漫という点では危険である事に間違いありませんが、ポケモンGOの場合は、急に立ち止まったり進行方向を変えたり、歩道から車道に降りたりと、更に危険度が増しているのです。

 元々ゲーム自体あまり好きではなく、ポケモン世代でもなく、歩きながらスマートフォンを操作する習慣の無い私にとって、中々理解しにくい事なのですが、このポケモンGOというゲーム、ユーザの熱中度がハンパないようなのであります。犬のこむぎと散歩していると、前を歩いている若い男性二人組が右に左にフラフラと読めない動きをしています。時々歩道から車道に出たり、スマホをかざしながらグルっと周りを見渡したりと、動きに落ち着きがありません。そのうちに「あ〜だめだ、逃がしちゃったよ〜。くそ〜やべぇ〜がっかり〜」と大きな声で話をしています。

 はぁ。それは大変ですね。

 村田沙耶香著「コンビニ人間」(文藝春秋)からのお言葉です。 ARゲームに夢中になるのは分かりますが、ここはゲームフィールドではなく、駅前であります。ゲームに入り込むとそれが分からなくなってしまうのでしょうな。ポケモンGOの世界と普通の駅前という現実があたかも重なり合うかのように存在している様子は、筒井康隆著「俺に関する噂」(新潮文庫)の中の短編「ダバダバ杉」を彷彿とさせます。

 いっそのことスマートフォンなどと云う中途半端なデバイスではなく、グーグルグラスのような眼鏡型ARデバイスを用いた本格的なゲームが出てくるのなら、それはそれでプレイしてみたいなぁとは思います。一般受けしない事を覚悟の上で書かせて頂きますと、ずばり「電脳コイル」の世界がARで展開されるシステムがあれば、例えそのデバイスが相当高価であったとしても、きっと買っちゃうだろうなと思うのでありました。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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