日、水を買おうとコンビニに入ったところ、いろはすのトマト味が入荷しておりました。コカコーラから発売されているミネラルウォーター、いろはすには、単なる無味無臭の水の他に、リンゴ・フレーバーやミカン・フレーバーもラインナップされていて、これが中々飲みやすいのであります。トマト・フレーバーは今回初めて見ましたから、きっと新製品なのでしょう。私は元々トマトジュースが大好きですので、ちょっと試してみる事に致しました。

　棚からトマトフレーバーのいろはすを出しカゴに入れたところ、学生アルバイトと思われるコンビニの店員さんが「トマトのいろはす、お好きなんですか」と聞いて来るではありませんか。コンビニで店員さんに話しかけられるなんて珍しい事もあるものです。余程、人懐っこい人なのでしょうな。「いや、今回初めて買うんだけど」と答えますと「これはヤメといた方がいいっす。絶対不味いと思います。何しろトマト味っすからね。僕はまだ飲んだ事は無いっすけどね」とノタマうではありませんか。

　私見はいらん。

　神山健治著「東のエデン」（メディアファクトリー）からのお言葉です。客に対してフレンドリーなのが悪い訳ではありません。でも自分の好みを客に押しつけるのはどうもねぇ。ま、学生さんのようですから、そこら辺の加減が分からないんでしょうけれども。

　結果として、トマト・フレーバーのいろはすは、私好みの味でありました。それにしても、あのアルバイト君、客の前で新商品を否定したりして大丈夫なのでしょうか。上司に見つかって怒られたりしていない事を祈ります。

【つづく】

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