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  今週のお言葉  

 曜日に家族4人で車で沼津へ行って参りました。沼津には私の両親が2人で暮らしています。この日は彼らの結婚50周年、いわゆる金婚を祝うという、大層お目出度い(うたげ)をセッティングしたという訳でありました。妹の家族も含めて、総勢9名が集合したのであります。

 子供が小さい頃はよく家族でドライブに出掛けたものですけれども、最近、休日に家族4人が揃う事自体が珍しくなってしまいました。この春、上の息子は大学3年、下の息子は大学1年。上の息子は下宿生として既に家を出ていますし、下の息子ももうすぐ飛行機で任地の帯広に旅立って行きます。2人とも経済的な自立はまだまだですけれども、上の子に続き、下の子も家を出て独り暮らしを始める事になるのです。だとすると、この先こうして家族4人揃ってドライブする機会など、ほとんど無くなってしまうのでしょうなぁ。

 両親の金婚のお祝いに、子供も孫も全員が集合出来たのは、本当に幸いでありました。2人は孫たちに囲まれ、終始楽しそうにしておりました。それにしても50年間もずっと一緒に暮らしていれば、それなりに波風の立つ事の一つや二つはあったでしょうに、少なくとも息子である私にもそういった雰囲気は微塵も感じさせず、それなりに睦まじく暮らしてきたように見えます。うちの両親は、お袋がチャキチャキ型。対して親父は滅多に怒らない穏やかなタイプ。普段は嬶天下(かかあでんか)な間柄のように見えて、実は重要な事は全て親父が決めるという、肝心な部分は亭主関白な関係であります。

 1965年(昭和40年)に結婚し、最初の25年で私と妹を育て上げ、次の25年を夫婦2人きりで暮らしてきて、この度、目出度く金婚を迎えた訳であります。平凡な事を当たり前に実行し続け得る能力こそが非凡なのである、という言葉を聞いた事が御座います。だとすると、うちの両親はそれなりに非凡なる力を有していると云えるのかも知れませんね。

 なんと格好悪くて、なんと格好良いんだろう。

 又吉直樹著「火花」(文藝春秋)からのお言葉です。話を自分の事に戻してみますと、私たち夫婦が結婚したのは1991年(平成3年)ですので、来年は結婚25周年、銀婚を迎える事になります。2人の大学生を抱えて金銭的には一番大変な時期ではありますけれども、生活費を送金するだけですので、実質的な子育てからは解放された格好です。子育て中は無我夢中で生きてきたというのが正直な感想。まさに子供中心の生活でありました。それがこれからはずっと、夫婦2人で暮らしていくのです。さて、私たち夫婦も金婚まであと26年。2人だけの時間が圧倒的に増えますけれど、今までにも増して、仲良く楽しく暮らしていこうと思います。Kazちゃん、これからもずっとずっとよろしくお願いしま〜す。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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