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  今週のお言葉  

 在大学2年生で下宿生活をしている上の息子が、成人式の為に帰省して参りました。彼のアパートは我が程久保基地のある日野市のお隣の府中市ですので、帰省というほど大袈裟なモノでも無いのですが、成人式の前日の日曜日の晩にささやかながら祝宴を用意したという訳であります。大人の仲間入りを記念してワインを開け、お寿司を取って食べる程度ですけどネ。外で一席設けようとも考えましたけれども、下の息子が高校3年生でこの週末に大学入試センター試験を控えている事もありまして、あまり大袈裟にせず、家での(うたげ)と相成ったのでありました。

 既に宴の準備は万端。テーブルには、かみさんの(こしら)えたご馳走が並び、お寿司の桶もスタンバイしています。家族全員がリビングに集まったのを見計らって、かみさんがスープを温めなおします。そこへ、ピン・ポロ〜ンという音が。上の息子のスマホです。おそらくLineの入電でありましょう。スマホを取り出した上の息子は、画面を確認するなりササっと素早く何かを入力し、ポケットにしまいました。

 スープも温め終わり、家族全員テーブルにつこうとしたところて、再びピン・ポロ〜ン。またLineの入電です。上の息子は、再びスマホを取り出し、ささっと素早く何かを入力しました。しかしさすがにこりゃマズいと思ったのでしょう。彼はスマホをサイレントモードにし、そのまま鞄にしまいました。その後我々は、何も無かったかのように乾杯し、上の息子の成人をお祝いしたのでありました。

 このような場面でスマホを鞄にしまえるようになった点は、彼としては大きな進歩であります。以前はこうした気遣いが出来ず、叱られる事もしばしばでありましたからなぁ。とは云え普段は、良く飽きないなというくらい長時間に渡ってスマホをイジっております。私自身もスマートフォンでウィキペディアや辞書を引く事も多く、また仕事柄メールもたくさん受け取りますので、スマホ無しでは不便で仕方が無い事も十分理解出来るつもりです。しかしゲームをしたり、YouTubeをダラダラ観たり、SNSをリアルタイムにチェックし続けたりといった使い方はしませんので、あまりに長時間の使用には、どうしても違和感を覚えてしまうのであります。

 今の若い衆はメールをあまり使わず、その分Line等のタイムライン・ショートメール系のツールに依存する傾向が強いようですから、四六時中スマホをイジり続けるのが、もはや普通なのかも知れません。機能としては、メールの代替と云うよりほぼチャットですから、ずっと見張っていないと話の流れについていけませんものね。メッセージ着信が気になって、お風呂に入る際も脱衣所にスマホを持ち込む人も少なくないと聞きます。

 スマホは もはや 俺の臓器。

 キュウソネコカミの曲「ファントムバイブレーション」からのお言葉です。本来便利なツールであった筈のスマートフォン。逆に道具に振り回されている方もかなりの数に上ると思われます。あたかも体の一部であるかのように、その存在無くして生活が成り立たないレベルまで依存が進んだ人も少なくないでしょう。スマホの電源を落とされると不安神経症的禁断症状が出るというスマホ依存症の方の為の治療施設の出現も、そう遠い未来の話ではないのかも知れませんなぁ。いやマジで。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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