もかみさんも、うどんに目がありません。休日のお昼など、二人で近所の丸亀製麺に出掛ける事もしばしば。本場の讃岐うどんを知らぬ我々は、チェーン店である丸亀製麺の釜玉うどんで十分大感激なのでありますよ。あ、卵は生卵じゃなくて温泉卵ネ。実際のところ、本場香川のうどんってどうなのでしょうね。ずっと昔にオートバイでお遍路に出掛けた事があり、その際、数多くのうどん店を目にしたものの、基本的にテント泊&自炊の旅だったものですから、ほとんどうどん屋に入る事は無かったのであります。
この丸亀製麺、まず注文時に普通盛か大盛かを選ぶシステムが採用されているのですな。食い過ぎを避ける為、普通盛を頼もうと心に決めて入っても、何しろ大概の場合お腹ペコペコの状態で来店しておりますから、結局いつでも大盛を選んでしまうのでありました。しかも注文したうどんを受け取ってレジまで移動する間、揚げたての天麩羅が並んだエリアを通らねばなりません。エビ天、イカ天、アナゴ天をはじめ、マイタケ、ナス、カボチャ、鶏肉、かきあげと、魅力的なサイドメニューが、我々をメタボな世界に誘うのであります。中年太り体質にハマっている我々夫婦にとって、炭水化物と脂肪の過剰摂取は禁忌であると云うのにネ。
どれも美味しそう。腹ぺこな上に、揚げたての天麩羅の良い香りをかがされたら、端から全部食べてみたくなるのも仕方ないでしょう。まるで催眠術に掛かったかのように、フラフラと天麩羅に手が伸びてしまいます。何しろ空腹は限界に近い状態。いくらでも食べられそうな錯覚に陥ってしまうのも、無理からぬ事かも知れません。
いけね、何も考えてなかった。
川村元気著「仕事。」(集英社)からのお言葉です。レジでお金を払う段階では、こんなの楽に食べきれると思っていたのです。ところが食べ始めてしばらくしたところで、常識を越えた量を盛りつけていた事にやっと気付きました。結局、動けない程の満腹。我々夫婦は揃って吝嗇でありまして、食べ物を残すという行為に大いなる呵責を感じてしまうのであります。そんな訳で、今回もまた食べ過ぎてしまいました。よく考えりゃ、前回来た時もそうだったんだよね。あ〜あ、全然学習してねぇし。
【つづく】
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