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  今週のお言葉  

 陰様でこの度、「遊びのアンテナ、のばしてるかい?」の連載の再開に漕ぎつける事が出来ました。きちんと続く保証がある訳ではないですけれども、頑張って書いて参ります。それにしても、長い中断期間でありました。2003年6月29日にYasZoneに第1話を掲載して以来、結果として実に11年以上もの長期に渡り、放置し続けてしまった計算です。

 38歳だった当時、第1話を書いたところで、続きがどうしても書けなくなってしまったのでありました。平たく云えばネタ切れです。あまりにも深遠過ぎるテーマを取り上げたお陰で、38歳という若さでは対応出来なくなってしまったというのが本当のところ。人生の半分が経過してしまったという危機感は当時から確かに感じていましたし、故に、遊びのアンテナを積極的に伸ばしていこう、残りの人生を惰性(だせい)で生きるのはやめよう、と決意したまでは良かったのです。しかし、その為には具体的にどう行動すべきかという話題になると、とんとアイデアが浮かばず、グズグズしているうちに、11年もの歳月が無為に経過してしまった訳であります。

 一般的に十年一昔(ひとむかし)と称されます。11年と云えばそれを上回る長い期間。例えば小学3年生の子供を想像してみて下さい。その子が小学校を卒業し、中学に進み、高校受験を経て、更に大学に入って、成人するまでの期間と考えると、11年という年月は途方もなく長く感じられます。

 ところが、当時から11年が経過した今、「遊びのアンテナ、のばしてるかい?」の第1話を読み返してみても、心情的にはあの頃とあまり大きな変化がない事に驚かされます。それだけ私が成長の無い男だという事かも知れませんし、年齢が上がるほど一年が短く感じるというヤツかも知れません。理由は分かりませんけれども、この11年間があっという間であった事実に間違いないでしょう。実際には一昔以上前の話だというのに。そしてその間、決して平穏なまま過せた訳ではなく、様々な波乱に満ちた経験をしてきたというのに。

 むかしむかし、といっても、それほど昔ではないのである。

 森見登美彦著「聖なる怠け者の冒険」(朝日新聞出版)からのお言葉です。11年という歳月の中で、私を取り巻く環境は確かに大きく変わりました。11年分の様々な経験も致しました。こうした事を経て「遊びのアンテナ、のばしてるかい?」の連載を再開する為のネタは、徐々にではありましたが、それなりに集まってきたのであります。そして再開において一番重要だったのは、私自身が、「昔々と云ってもそれほど昔ではないのである」と信じている事実でありましょう。心持ちは11年前とほとんど変わらないからこそ、全く新しい話として改めて連載を開始するのではなく、あくまでもかつての第1話の続きを書く事にこだわろうと考えたのであります。

 「遊びのアンテナ、のばしてるかい?」の連載を頑張って続けてみようと思います。相変わらずの駄文ではありますけれども、皆様、どうぞご贔屓に。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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