近、忙しさにかまけて、ほとんど自転車に乗れておりません。それにしてもカラダというのは正直なモノで、お腹の辺りがタプタプして参りましたよ。齢(よわい)四十八ともなれば、運動不足の影響はテキメンなのであります。

　サイクリングは瞬発的なカロリー消費は望めない反面、ダラダラと一日中体を動かしますので、総合するとかなりのカロリーをつかう事が可能です。そのサイクリングに出掛けないとなれば、消費されない分の熱量が脂肪としてお腹に蓄積されるのも道理でありましょう。

　勿論、こむ散歩には毎朝出掛けておりますよ。たっぷり1時間の散歩は、ウォーキングとしてはまあまあかも知れませんけれども、平均的に8時間以上の運動となるサイクリングに比べますと、散歩なんてたった1時間の燃焼に過ぎませんし、運動強度も低いですから、やはり運動不足に陥るのは避けられません。少なくとも犬の散歩は、心肺系に負荷が掛かるような運動ではありませんからなぁ。

　土日が両方お休みであれば、どちらか一方はサイクリングに充て、残りの一方で、かみさんとお出掛けしたりすれば良いのでしょう。運動とデートの両立です。しかし現在は夏の繁忙期真っ最中でありまして、休みは週に1日、日曜日のみしかありません。するとどうしても、サイクリングよりもかみさんとのデートを優先しがちになってしまうのです。2人合わせて95歳を越えているというのに、これで結構仲良しだったりするのですよ。

　かみさんとお出掛けすると、結局、美味しいモノでも食べようぜ、なんて話になるのが常。リッチに美食を追求するようなノリではありませんけれども、つけ麺食べたり、パフェ食べたり、車の中でお菓子食べまくったりと、摂取カロリーはかなりのモノとなります。ま、サイクリングをサボってパフェ食べてりゃ、太るのは当たり前ですわなぁ。

　夏の繁忙期はお昼ご飯を食べる時間も取れない程の忙しさ。帰宅する頃には腹ぺこも限界に近い状態となっています。結局我慢出来ずに晩ご飯をドカ食いしてしまうのです。これが毎日となりゃ、ダイエットなんて夢のまた夢なのは当然の事と申せましょう。

　このままではマズい。やはり夜のドカ食いは太る元であります。食べたい気持ちをグッと我慢して、食べないで寝ちゃうという作戦はどうでしょうか。その代わり、朝、4時起きして、きっちり朝ご飯食べて、無理矢理サイクリングに出掛けて7時半までに帰ってくるようにすれば、シャワーを浴びて出勤するのにギリギリ間に合うでしょう。こむぎの散歩はかみさんに頼まざるを得ませんけどね。

　こうした生活が実現出来たならば、寝る前のカロリー摂取は抑えられるとともに、早朝に十分な運動量も確保出来ます。だとすると日曜日は運動の事を一切気にせず、かみさんと一緒にお出掛け出来るでしょう。ねねね？良い案だと思いませんか？　ま、平日は相当ストイックな生活になっちゃいますけどね。

　すべて理にかなっていた。まっとうな理屈だ。

　リチャードバック著、五木寛之訳「カモメのジョナサン・完成版」（新潮社）からのお言葉です。云うだけは云ってみましたけれども、晩ご飯食べないとか、毎朝4時起きとか、あまりにもストイック過ぎであります。これでは三日坊主はおろか、たった一日すらも実行出来そうにありません。月並みではありますが、やはりお盆休みを待ってサイクリングに出掛けるのが、現実的なのかも知れませんね。

【つづく】

「今週のお言葉」の目次に戻る

「やすなべの目次に戻る」