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  今週のお言葉  

 人たちと呑む酒というのは、何故あれ程までに美味いのでありましょうか。仕事関係のお付き合いとかならいざ知らず、気の置けない仲間と酌み交わす酒の味はまさに格別でありまして、ダイエット中だった事など忘れて大いに食べ、楽しい会話を肴にグイグイと呑んでしまいます。まさに至福の時間。

 さてそろそろお開きにしようかという頃には、あれれ、平衡感覚がちょっと怪しくなったりしております。楽しいお酒って、ついつい飲み過ぎてしまうのですなぁ。それでも私の場合、その場でダウンしてしまう事は、まず御座いません。ほろ酔いの千鳥足になりつつも、何とかかんとか家には戻って参ります。でも、それが危ないのですなぁ。呑み会の後半戦で急に酔いが回り、ありり、俺なに話したっけ。記憶が曖昧な部分が御座いますよ。皆に迷惑を掛けて無ければ良いのですが・・・。

 さて翌朝。土曜日の夜の呑み会を大いに楽しんだ上で、出来れば、翌日曜日の朝は早起きして自転車でお出掛けしようなんて目論んでいる事がほとんどでありますけれども、いやはやサイクリングなんてとてもとても。頭は痛いは、食欲は無いは、その癖 喉がヒリつく程渇いているは、胸はムカムカするは、典型的な宿酔(ふつかよい)であります。エチルアルコールが酢酸を経て二酸化炭素と水に代謝される過程で生成されるアセトアルデヒドの血中濃度が云々とか、一応、宿酔のメカニズムの話は聞いた事があるのですがね。嗚呼、宿酔が一発で治る方法って無いのかしらん。

 宿酔の治療法について、古今東西、いろいろの事が書かれているが、こんなに書かれているということが、すなわち、治療法は無いという証拠である。

 山口瞳著「酒呑みの自己弁護」(新潮文庫)からのお言葉です。はい。分かりました〜。いい気になって呑み過ぎた私がいけないのです。自業自得である事は承知しておりますですよ。

 それにしても、山口瞳氏はエッセイストでありながら、壽屋(現サントリー)の宣伝部にいた事で有名でありまして、公私ともにお酒に関わりの深い生活を送られていた方であります。氏自身の随筆のみならず、高橋義孝氏、開高健氏の著作にも、氏のウワバミを彷彿させる物凄い酒豪ぶりは随所に出て参ります。お酒のプロフェッショナルたる氏をもってしても、宿酔の特効薬は存在しないとの事なのですから、私のような若輩者なんぞ、日曜日の午前中一杯ゴロゴロしているしか仕方がないのでありました。よ〜し、次回からは絶対に呑み過ぎないようにするぞ〜!って、あれ?この前も同じような決意をしていた筈だったのに・・・。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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