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  今週のお言葉  

 校卒業以来一貫して守り続け、もはや私のトレードマークと云っても過言ではない程の「角刈り」という髪型。この昭和の香りがプンプンするヘアスタイルについに別れを告げる時がやって参りました。一大決心して、イメチェンにチャレンジしたのであります。

 私は吝嗇(りんしょく)な男であります故、普通の床屋における4,000円近い散髪料金が惜しくてなりません。そこでほとんどの場合、1,000円でやってくれるQBハウスなる廉価な床屋か、近所のスーパー銭湯「お風呂の王様」の付帯施設の床屋(こちらもカットのみ1,000円)を利用しております。こういう廉価な床屋の宿命として、どの理容師に当たるかは運任せでありまして、指名などは出来ないシステム。別にお気に入りの理容師にカットして貰いたいとかいう高尚な欲求は全く無いんですけれども、不当に後回しにされる事が頻繁に起こるのが嫌な点なのでありますよ。

 角刈りという髪型は、どうも経験の浅い理容師さんにとっては、避けて通りたいモノの一つのようなのです。大概の場合、頭の形は(いびつ)でありますし、毛が生えている向きも一定ではありません。その上で直方体ライクに各部の平行や垂直を保たねばならないとすれば、これは高度な技術が必要とされるのも納得出来ようというもの。短髪であるが故に、セットで誤魔化す事は不可能ですしね。しかも今時、角刈りは非常にレアである事は間違いなく、練習しようにもその対象者がほとんどいないとなれば、こうした技術を持つ理容師が少なくなりつつあるのも分かる気が致します。

 それにしても、いくら角刈りを指定しているからと云って、明らかに順番を飛ばされるのは嫌なものであります。そんな事もあって、今回、より一般的な髪型に変えてみようと思い立ったのでありますよ。何々?角刈りをヤメて丸坊主にするのかですって?幾ら私がファッションに無頓着とは云え、流石にそれはちょっとねぇ。

 あまり凝り過ぎたるは嫌なり、どうでも良きは尚更嫌なり。

 永井荷風著「おかめ笹」(岩波書店)からのお言葉です。という訳で、ソフトモヒカンにしてみました〜。これだけで結構イメージが変わるもんですなぁ。ま、イメチェンと云っても、結局、短髪からは離れられないんすけどね。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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