煙をきっかけに自転車に乗り始めたのが、2007年の事。41歳の時であります。最初は極度の運動不足状態からのスタートだったので、それはそれはひどいもんでした。体重も今より10Kg以上ありましたしね。平地を15Km走っただけでクタクタだった事を思い出します。
練習すれば体力は向上するというのは若い人だけの特権だと、それまでは長い事、盲信して参りました。しかし40代からでも運動能力って進歩するのですねぇ。昨日まで登れなかった坂が、今日は登れるようになる快感。こうして私は、自転車の虜になっていった訳であります。
ところが昨年の秋以降、仕事の忙しさにかまけて、自転車に乗る機会がガクッと減ってしまいました。記録的な寒さも、サボりに拍車を掛ける要因の一つでありました。特に11月末から3月までの約4ヶ月間は、総走行距離が100Km未満という体たらく。そうすると身体って正直ですね。着々と体重も増えてきてしまいましたよ。お腹周りもポッチャリに。イカンイカン。以前のように自転車に乗るようにしなくっちゃ。私は自営業者で、平日の午前中は割と時間が自由になります。そこで4月前半までの繁忙期を抜けたのを機に、午前中の自転車散歩を復活させる事に致しました。
それにしても重い。身体が重いのであります。万願寺基地を出て日野橋から多摩川サイクリングロードに入ります。上流を目指し、羽村の取水堰で折り返してくるほぼ平坦な40Kmのコースに過ぎないというのに、28Km/hを維持しようとするだけで息が上がってしまいます。
私のロードバイク、ピンクちゃんには、キャットアイ社製の多機能メータCC-TR310TW、通称V3nが搭載されており、速度は勿論、ケイデンス(足の回転数)、心拍数、消費カロリーなどが表示・記録されます。それにしてもデータって正直。以前に比べて車速は上がらない癖に、心拍数だけは上昇してしまうのです。でも最高心拍は大して上がらず頭打ち。心肺機能の低下は顕著です。典型的な運動不足によるものでしょう。
以前は多少乗らない期間が連続しても、ここまで数値が落ち込んでしまう事はありませんでした。一旦低下してしまった体力を元に戻すのは、以前ほどスムーズにいかなくなってしまったという訳。私も今年の9月で48歳になります。いわゆるアラフィフ。これが歳を取るという事なのかも知れませんね。
百歳になると、九十代と比べて身体がガクッと衰えてくるわね。
酒井順子著「おばあさんの魂」(幻冬舎)からのお言葉です。ぶるるる、イカンイカン!まだまだ歳のせいにするのは早過ぎるようです。愚痴を云う暇があったら、少しでも身体を動かそうと決意したのでありました。それにしても、九十代と比べてって・・・。世の中、凄い人がいらっしゃるもんですなぁ。
【つづく】
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