が敬愛する作家、アイザック・アシモフ氏は、著書「Isaac Asimov's Book of Facts」の中で、ソクラテスの言葉を引用しています。この有名なギリシャの哲学者は、紀元前399年4月27日没という事になっておりますから、実に2400年前に発せられた言葉という訳。ちょっとご紹介しましょう。

Children are now tyrants...they no longr rise when elders enter the room. They contradict their parents, chatter before company, gobble up dainties at the table, cross their legs, and tyrannize over their teachers. 　「今や子供は独裁者と同義だ・・・年長者が部屋に入っても立ち上がりもしない。親には逆らい、来客の前でもペチャクチャ喋り、食事のマナーに文句を云い、足を組み、師をばかにする。」

　翻訳はYasによるものですので、細かい表現等につきましてのツッコミはご容赦下さい。それにしても2400年も前から、人間って全く進歩していないのですかね。先日、ゲームばかりしていて家の手伝いすらしない高校生の次男に対して私がした、説教そのものではありませんか。

　次男曰く、ゲームは自分の大切な趣味であり、ゲームをする事を他人にとやかく云われたくないとの事。勿論、こんな屁理屈がYas家で通用する筈も無く、当然、私に一喝された訳でありました。PlayStation3 はゲーム機としてではなくブルーレイ・ディスクの再生機として購入したものですし、そもそも当該ゲームはR18指定ですから、本来、高2の次男がプレイすべきモノではありません。ゲームで利用している液晶テレビ、ネットワークインフラ等、全て親に提供されたリソースを使い、しかもアルバイトもせず100％の扶養を享受している学生の発言として、甚だ不適切である事は明白です。「父ちゃんだって好きにロードバイク乗ってるじゃないか」ってな、そういう偉そうな戯言(たわごと)は、就職して家を出て、経済的にも自立した状態になってから云わんか！ばかも〜ん！！！！！！

　昔からそう言うのだから納得しておれ。

　森見登美彦著「宵山万華鏡」（集英社）からのお言葉です。そういえば、遠い昔に私も同じようなやりとりを親父に対してした記憶があります。嗚呼、人間って。きっとこんな不毛な営みを、この様に2400年以上も繰り返してきたのですねぇ。それにしても、「最近の若い者」って表現を使い始めたあたり、既に自分は若い者ではないと認めてしまっている訳でありまして、いやはやオサ〜ン臭いお話で御座います。磯野家の父、波平みてぇだなぁ、我ながら・・・。

【つづく】

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