液型による性格診断は実はナンセンスであり血液型と性格との明確な関連性は確認されない、というのが医学的見地からの統一的な意見であるようです。確かに全ての人間をA型、B型、O型、AB型の4グループに分類してしまうのは少々乱暴と申せましょう。しかし、実際に皆様とお話をしてみますと、几帳面、大雑把、我が道を行く、といった性格についての方向性は、あたかも血液型にリンクしているように感じる場合も少なくなかったり致します。

　私はA型でありまして、だからどうしたという訳ではないのですが、例えばサイクリングに出掛ける際、それがソロツーリングであっても、簡単な計画を必ず立案し、各チェックポイントにおける通過予定時刻を決める事が普通。要は細かい事を気にするせせこましい男なのであります。こうしたキューシートは、多くの場合、ハンドルに装着されたLEDライトに張り付けて行程チェックに使います。そう云えばグランフォンド八ヶ岳に出場した際もキューシートを作成しましたっけ。こういうコセコセした性格に対して、YasさんってA型でしょ、って云われる事もしばしばであります。

　対してかみさんはO型。私と丸っきり逆と申しますか、どこへ出掛けるにも一切計画を立てるという事をしません。良く云えばおおらか、悪く云えば行き当たりばったり。ま、これは生まれつきの性分の問題ですからお互いに強く干渉する事はありませんが、理解出来ない部分が存在すると同時に、細かい事にクヨクヨしない点については羨ましく感じます。

　あくまでも予定時刻であってmustな期限では無いにも関わらず、想定ペースから遅れ始めると、何だか焦ってしまうのが私の悪い点。かみさんには「仕事じゃないんだから適当で良いのに」と云われるのですが、こればかりは性格ですから、自分ではどうしようもありません。それにしても、根本的に気が小さいのでしょうなぁ。常にキューシートと時計を睨みながら焦って漕ぐのが、私にとって、もはや定番のサイクリングスタイルになりつつあります。

　焦ってはいけません。ただ、牛のように、図々しく進んでいくのが大事です。

　夏川草介著「神様のカルテ３」（小学館）からのお言葉です。う〜ん、分かっちゃいるのですが、計画とのずれが気になって仕方がないのでありますよ。これじゃ、ストレス発散の為に自転車に乗っているのか、逆にストレスを溜めるべくペダルを漕いでいるのか分かりません。そう思いつつ、今日もまたルートラボでサイクリングルートを検討し、結局キューシートと高低図を作成してしまう、気弱な私なのでありました。

【つづく】

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