年もまたグランフォンド八ヶ岳に出場して参りました。勿論私の場合、サイクリングそのものよりも、エイドステーションで供されるおやつが目的だったりするのでありますがネ。
このイベントも今年で早4回目。私は第1回目大会から皆勤賞、全て時間内での完走を果たしております。まだまだ発展途上とも云えるこの大会、毎回少しずつ仕様変更が試みられていまして、今回は、エイドステーションでの配給券方式の採用という大きな制度変更が御座いました。しかしコース自身は昨年と全く同じ。交通安全上の配慮や道路使用許認可の問題を勘案し、現コースに落ち着きつつあるみたいです。
レースではない割とユル目のこのサイクルイベントとは云え、距離120Km、累積獲得標高2300mと、これが中々にタフなので御座いますよ。大雑把にコースをご説明申し上げますと、標高1309mの清里の森からスタートし、多少のアップダウンはあるものの標高456mの中央道須玉ICまで下り、ここから一気に標高1477mの八ヶ岳牧場まで登り返した後、標高984mの道の駅小淵沢に向けて再度の下り、最後ダラダラと標高1309mの清里の森まで戻ってゴールとなります。つまり、いきなり850m下って1020m登り返し、またまた500m下って330m登るコース。一言で云うと「W型」ですな。先に下ってその後登り返すのを繰り返すというコース構成は、あたかも先にお金を使っちゃって、その借金をやっとの思いで返したと思ったら、また借金をしてしまい、更にそれを返済する、といった風情であります。
おいおい、こんなに一気に下っちゃって大丈夫かよ。下った分は登らないといけないのに・・・。確かに行程全体を考えますと、最初に下るコースレイアウトでは不安に陥るのも事実。しかし考えたからって別段登りが楽になる訳でもなし、ここは無心に気楽にクヨクヨせずに、下りの爽快感を楽しむに限りますってば。
あとの事はあとでおいおい考える。それもまた健全な考え方だ。
村上春樹著「海辺のカフカ」(新潮社)のお言葉です。レースであれば力の配分を考える必要もあるでしょう。ところが今回のグランフォンド八ヶ岳は、あくまで完走が目的の「サイクリング」。後半の事などクヨクヨ気にしたりせずに、次のエイドステーションで供されるオヤツの事だけを考えて漕ぐのも、これはこれで中々楽しかったのでありました。
それにしてもお陰様で事故もトラブルもなく、イベントを楽しむ事が出来ました。来年もトコトコと完走を目指しま〜す!
あ、ところで、たった今ニュースが入って参りましたよ。ノーベル文学賞は、中国の莫言氏に決定したとの事。てっきり村上春樹氏が取るかと思ったんですがね。村上先生、今回は残念でした〜。
【つづく】
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