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  今週のお言葉  

クリンチャータイヤ
 
チューブラータイヤ

 ロードバイクのタイヤは、クリンチャーと呼ばれる方式が主流であります。いわゆる、タイヤの耳をリムに引っ掛けて内側からチューブで膨らますタイプのモノ。WOとかHEとか、厳密には仕様によって構造が微妙に異なるのですが、ま、細かい事は気にしないでおきましょう。私の所有するピンクちゃんのタイヤもクリンチャータイプ(WO)の700C23であります。

 このタイプのタイヤはパンク修理が容易なのが特徴。チューブを交換するだけでパンク修理は完了します。予備チューブは小さくたためばシートバッグに楽々入りますから、全然邪魔になりません。私は、念には念を入れて、予備チューブを常に3つ携帯しています。実際には3つとも使い切った事など一度も無いのですがね。一般的には、予備チューブは2つ持っていれば十分、と云われているようです。

 ロードバイク完成車の99%に搭載されていると云われるクリンチャータイヤに対し、チューブラータイヤと呼ばれる製品が存在します。クリンチャータイヤは開放型と申しますか、タイヤ自身が空気を保持出来る構造ではありません。チューブが必要な訳です。対してチューブラータイヤはあたかも浮き輪のような形状になっており、タイヤ自身が空気を保持出来る構造になっています。乱暴な表現をすれば、チューブラータイヤとは、非常に丈夫に補強されたチューブを接着剤または両面テープでホイールに貼って、それで道路を走っちまおうという、割とシンプルな考えのタイヤなのであります。

 クリンチャータイヤが複雑な断面形状であるのに対し、チューブラータイヤは完全な円形断面。接着剤でホイールに保持するという特殊性はありますが、構造力学的に見ればチューブラータイヤの方がロスが少なく、強靱な造りになっている事は明白です。しかも空気圧が低くてもパンクしにくいという特性を活かして、比較的低い空気圧で乗る事が可能ですから、乗り心地も、しなやかでラグジュアリーって訳。

 雑誌等では、チューブラーのしなやかな乗り味が絶賛されており、旅情派の私としましては、ちょっとは気を引かれるのも事実であります。構造上、カーボンホイールが作りやすいので、完組ホイールには非常に軽量なモデルも多く、レースシーンにおいてもアドバンテージがありそうです。

 しかしチューブラーには専用のホイールが必要で、現在使用しているクリンチャー用のホイールは使えなかったり、パンク対応の為にタイヤ本体を持ち歩かねばならず、面倒であったりといったデメリットも歴然と存在します。ですから、私の場合、欲しくて欲しくて堪らないという程の事でもないのです。そもそも私は物欲志向に欠ける男でありまして、ギミックに対して淡泊と申しますか、好奇心があまり旺盛でないと申しますか、ま、チューブラーにそれ程惹かれている訳じゃないのです。ちょっと考えてみて下さいよ。もうすぐ47歳になろうっていう良い歳こいたオサ〜ンが、まるで小学生じゃあるまいし、次から次へと欲しいモノが現出して悩ましい、なんて事がある筈無いじゃないですか〜。

 それは嘘だ。

 有川浩著「塩の街(角川文庫)」からのお言葉です。はい。正直に告白致しましょう。先日、URIBOZのリロウィンさんがチューブラーホイールを購入し、それを見て、羨ましくて羨ましくて仕方がないのでありました。私のような貧脚な者に、このような高価で高機能なアイテムは不要なのは分かってるんですがね。欲しいよぅ、欲しいよぅ。チューブラー仕様のカーボンホイールが欲しいよぅ〜!

 嗚呼、「カーボンは軽過ぎてふらついて嫌だ」とか「チューブラーはパンク修理が面倒でねぇ」とか、ほざいてみたいのですが、かみさんの稟議が下りそうにありません。物欲の嵐にもて遊ばれ、悶々とした日々を過ごす私なのでありました。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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