平洋高気圧の勢力が弱まってきますと、シベリアからの涼しい空気が南に下がって参ります。秋であります。日中の陽光はまだ十分ギラギラしているのですけれども、空気はこう何と申しますか、清冽さを含み始めているのです。少なくとも真夏の、あの纏わりつくようなベタっとした感じはありません。
自転車に乗るには最高の季節の到来です。暑さ寒さも彼岸まで。真夏の頃と、明らかにパフォーマンスが異なります。同じ坂を同じスピードで登っても、心拍数が低く抑えられるのです。ドリンクの消費量も格段に減りました。勿論、運動をし続ける訳ですからそれなりの量は飲むのですけれども、暑さに起因する発汗分は相当大きかったのだと思われます。感覚的には、飲む量は真夏の半分以下ってイメージ。少なくとも休憩の度にガリガリ君を食す事はなくなりました。
湿度が低いのかというと、実はそうでもありません。空気がしっとりしていると表現したら良いかしらん。特に裏高尾・小仏や、陣馬街道・恩方、檜原村・時坂峠などの、里山の気持ち良さと云ったら!心なしか大気の透明度も上がっているように感じてしまいます。
秋という季節は清浄化の作用を持っているかのようだ
星新一著「声の網」からのお言葉です。ロードバイクに乗っていて一番気持ちの良い季節。食べ物も美味しいしね。さぁ、積極的にお出掛けするぞ!今週末はいよいよ、グランフォンド八ヶ岳であります。楽しみだなぁ。
【つづく】
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