に春めいて参りました。自転車の季節到来です。どこに行こうかなぁ。地図を見ながらあれこれと行き先を考えるのも、実に楽しい行為であります。
ところが楽しい気持ちとは裏腹に、長らくの冬眠生活により体力は落ちまくっていて、ちょっとした坂でも息が切れてしまう始末。昨シーズンには軽くこなせていた100マイルという距離も、今となっては夢のまた夢。それどころか100Kmすら危ない状態です。
とりあえず「平地で」かつ「80Km以内で」かつ「都心は除く」という条件で行き先を考えてみました。日野市という立地では、峠を避け都心を避けるとなると入間方面に向かうか、多摩川を下るかしかありません。結局国道16号線を埼玉方面に進み、サイボクハムに行く計画を立ててみました。
サイボクには今まで何回も行っていますし、ルートも国道を進むだけ。途中、クリアすべき峠などありませんし、こりゃあまり面白くないかなとも思いましたが、体力の落ちた冬眠明けのヘロヘロ状態では、選択の余地などありません。面白くないのは覚悟の上で、とにかく出発する事に致しました。
国道をトコトコと進んでおりますと、意外や意外、これが結構楽しいんでありますよ。久しぶりに体を動かす快感はもとより、周りの風景を眺めながら漕ぐ行為も楽しくて仕方がありません。
どの路でも足の向く方へゆけば、必ずそこに見るべく、向くべく、感ずべき獲物がある。
国木田独歩著「武蔵野」の中のお言葉です。あれこれ先読みして逡巡している位なら、思い切って出掛けてみた方が良いようです。見るべき向くべき感ずべき獲物は、きっと存在するのであります。
往路ををそのまま戻っても能がありませんから、所沢の航空記念公園にまわってみる事にしました。実はこれが初めての航空記念公園であります。市街地にいきなりYS-11が停まっている風景は、一見の価値ありで御座いましたよ。所沢からは松ヶ丘の市街地を抜けて、西武ドーム経由で多摩湖を巡り、上北台からモノレール沿いを南下するルートで戻ってきました。初めての道ですが、スマートフォンが大活躍。何の不安もなく戻って来れました。結局、行程の半分以上が初めての道という結果に。ちょっとした探検であります。思い切ってお出掛けして、大正解でありました〜。
【つづく】
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