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PLATIUMのMIXABLE INKは全9色 |
は仕事の時は専ら緑色インクのボールペンを使っております。ゼブラのSARASA 0.7mmの緑。何年か前に書かせて頂いたのですが、緑のインクは白黒コピーでの発色も良く、しかもこんな色を日常的に使う人間なんてそうそう居ませんから、一目で私が書いたものだと分かって、オフィスでの使用においては中々便利なのでありますよ。
仕事の時はボールペンばかりでありますが、手紙を書く際は万年筆を使うようにしております。このデジタル時代にわざわざ手紙を書こうってんですから、アナログここに極まれり。それならいっそ、アナログの極みとも云える万年筆を使うってのは、ちょっと粋ですらありませんか。
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上がボールペン下が万年筆で書かれたモノ
ほとんど違いが分からないでしょ? |
万年筆と申しましても、別に高価なものじゃありません。プラチナ万年筆製のPROCYON PNS-5000は、インクの乾燥を防ぐスリップシール機構搭載で、しかも定価で6,000円程度ですので、普段使いには丁度良いのです。元々インクカートリッジ式ですが、私はコンバータに換装して、インクを瓶から吸い上げる方式で使っております。
さて、問題はインク色であります。仕事では、珍しい緑インクのボールペンを使っている訳ですから、万年筆でもインク色にはこだわってみたいところ。様々なインクを混ぜて、自分だけのオリジナルの色を作ったら、格好良いですよね。ところがメーカーのWEBサイトによりますと、万年筆のインクは例え同一メーカーのモノであっても混ぜてはいけないと明記されています。染料や顔料以外に防腐剤や浸透剤、調整剤などの薬剤が添加されている為、不用意に混ぜると化学反応が起こり、万年筆内部で固まってしまったり、最悪の場合ペン先の根元部分が腐食してしまうそう。
実は、プラチナ万年筆には、水性顔料インクの「MIXABLE」シリーズが全9色ラインナップされていて、このインク、その名の通り混ぜてもOKな仕様なのであります。さっそく取り寄せこれらを混ぜて、オリジナルの色を作ってみました。勿論、ボールペンと同じ緑色。
試行錯誤の末、完全なる配合レシピを作ることに成功しました。ぱっと見、ゼブラのSARASAボールペン 0.7mmの緑と区別がつかないくらいの出来映えです。
私の友人たちも50歳台後半になり、高級腕時計とか高級万年筆などを蒐集する人たちが増えております。そういうお年頃なのかも知れませんね。私は高級品には全く興味がありませんけれども、オリジナルインク作りは中々楽しゅう御座いました。一期一会の色を楽しむならば適当に混ぜれば良いですが、自分だけのオリジナルカラーを作りたいのならば、闇雲に混ぜるのではなく、この色をスポイト何滴という具合に、きちんと配合のメモを取る事を強く推奨致します。比率さえ記録してあれば、いくらでもその色を再現出来ますからな。
オリジナルインク作り、マジでオススメですぜ!
【つづく】
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