コンパクトな焚き火台を手に入れた途端、キャンプに出掛けたい気持ちがモリモリ湧いて参りました。しかし秋分の日を跨ぐ三連休は仕事だし、その次の週はグランフォンド八ヶ岳だし、そのまた次の週は結婚記念日だし、すぐには動けそうにありません。そこで仕方なく、ナイフを研いだりして、キャンプに出掛けたい気持ちを紛らわす事にしました。ま、キャンプにおいて、良く切れるナイフは必需品でありますからな。 私の所有しているナイフは、モーラナイフ・コンパニオン・ヘビーデューティ。2,500円程度の安いモノですが、スウェーデンの老舗の中々しっかりした製品であります。ステンレスではなく まずは#600番の荒砥石から入り、#1000番の中砥石、#3000番の仕上砥石に変えつつ、丁寧に研いでいきます。普通はこの程度で十分なのですが、今回は特に念入りに#8000番の砥石を使い、更に ここまでやると、もうキレッキレの状態であります。熟れたトマトも鶏肉の皮も、抵抗無くスパっと刃が入っていきます。う〜ん、刃物はこうじゃないとね。私のモーラナイフは炭素鋼製ですので、研ぎやすく切れ味抜群であるのに対して、ステンレス鋼のモノに比べて 通常、鉄の ナイフにおける「黒錆加工」とは、実は黒錆(Fe3O4四酸化三鉄)皮膜の形成ではなく、タンニン酸と鉄イオンの結びつきによって出来る黒色の皮膜の形成の事を指します。はっきり云って「黒錆加工」という言葉がイケないのですな。本来であれば「タンニン酸鉄 皮膜加工」と云うべきでありましょう。何故かアウトドア系の人は「黒錆加工」って云うんだよな。全然、黒錆とは関係ないのに、変なの! 500cc程の水を鍋で沸騰させ、そこに紅茶のティーバッグを5つ程投入してよく煮出します。紅茶にはカテキン類の他、 貧血の薬などの経口鉄剤をお茶と一緒に服用してはイケない、というお話をお聞きになった事があるかと思います。折角摂取した鉄剤が、お茶に含まれるタンニンと、胃酸(HCl)によってタンニン酸鉄となってしまうからなのですが、ナイフのタンニン酸鉄 皮膜加工は、まさしくこの化学反応を利用しているのでありました。 タンニン酸鉄 皮膜は、乾燥させる事で強固に沈着します。2時間程度、液に漬け込むと、ブレードは黒くコーティングされたように見えますが、乾燥前に手で触ると指紋の跡がついてしまうので注意が必要です。液から出したら24時間程度乾燥させたら完成。錆の防止だけでなく、ブラック・コーティングされたブレードは、中々格好良いモノ。炭素鋼ナイフのタンニン酸鉄 皮膜加工は、割と簡単に出来ますから、是非ともお試し下さいませ。あ、勿論、ステンレス鋼のナイフはそもそも電離しにくく、表面が鉄イオンになりませんので、紅茶で黒くする事は出来ませんぞ。 と、まあ、ナイフをメンテする事で、キャンプに出掛けられない
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