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プリムス P-CK-K101
アルミ・クッカー |
曜日(9月30日)に実施予定だったグランフォンド八ヶ岳は、大会前日の土曜日に、正式に中止が発表されました。台風24号が上陸した為であります。ま、元々グランフォンド八ヶ岳は、スタート地点の標高が1,300mを越えていて、ここを朝7時にスタートする訳ですから、晴れていても気温は5℃程度。その上、雨降りとなれば体感温度はもっと下がりますし、場所柄、霧の発生は避けられないでしょう。楽しみにしていたイベントですが、所詮は遊びに過ぎません。安全を担保出来ない状態で出場すべきでは無いでしょう。私自身は大会本部の正式な中止発表を待たずに、DNS(Do
Not Start:出走せず)を決めておりましたよ。
台風のお陰で週末の予定がポッカリ空いてしまいましたので、かねてから欲しかったアルミクッカーを買いに、昭島にあるアウトドアビレッジに出掛けてみることにしました。
おいおい、平成ももうすぐ終わりだというのに、チタン製ではなく、わざわざアルミ製のクッカーを買うのかよ、という意見もあるでしょう。確かにチタンは軽い。その軽さは大いなる魅力であります。でも、チタンは熱伝導率が低い為、ガスの炎が当たっている部分ばかりが高温になってしまうという難点があるのです。お湯を沸かす位ならそれでも良いのですが、ご飯を炊こうとすると、熱伝導率が高くクッカー全体が暖まるアルミ製に明らかに軍配が上がります。高価けりゃ良いってもんじゃないんですョ。
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スノーピーク GS-100R
ギガパワーストーブ「地」 |
昔からスノーピークの一合炊きのアルミクッカーは持っていたのですが、実は、キャンプにかみさんを誘ってみようと画策している最中でありまして、二人キャンプ用として使う、二合炊きの一回り大きいアルミクッカーを探しに行ったのでありました。ところがスノーピークの直営ストアを覗いてみると、置いてあるのは高価なチタン製のものばかり。店員さんに聞いてみても、「え、アルミっすか?今はほとんどチタン製なんすよね」と仰います。あのですね、スノーピークでは、チタン製と並んでアルミ製のラインナップもきっちり揃えているのですよ。メーカーの姿勢の問題ではなく、単にこの店舗の仕入れ方針の問題でありましょう。分かってねぇ店員だなぁ。結局、別の店で、イワタニ・プリムスのアルミクッカーを購入しました。
スノーピークのワンバーナー・ガスストーブ「地」は、秀逸であります。そのコンパクトさ、及び燃焼の安定性については折り紙付き。私は「地」を18年間も使い続けておりますが、トラブルは皆無です。かみさんをキャンプに誘うに当たり、ワンバーナー1つでは何かと不便でしょうから「地」をもう一つ買い足す事にしました。それにしても良く出来た製品であります。18年前と基本設計はそのままで全く変化なし。現在でもスノーピークの主力製品の一つであり、そのコンパクトさは相変わらず他社の追随を許しておりません。しょっちゅう仕様変更を繰り返し、新製品を投入しまくるメーカーが多い中、この開発姿勢には大いに好感が持てます。
その他にも、チタン製のフォークとスプーンを購入しました。加熱中の鍋をかき回しても、熱伝導率が低いお陰で持ち手は熱くならないですし、驚く程の軽さも素晴らしい!そもそも私はチタンという金属が大好きでありまして、今回は良いモノを手に入れる事が出来ました。
新しく買ったばかりのアルミクッカーで、ご飯を炊いてみました。最初は大きめの炎で早めに沸騰させ、その後は炎を絞って、ふきこぼれないようにグツグツ煮ます。20分程で香ばしいお焦げの香りが立ち上がってきましたよ。火を止めて蒸らします。ほんのりとお焦げがついた美味しいご飯が炊けました。お米二合で容量もぴったり!
結果として、前々から欲しかったキャンピング・ギアを手に入れる事が出来ました。楽しみにしていたグランフォンド八ヶ岳は中止となってしまいましたが、中々に有意義な週末を過ごせたのでありました〜。
【つづく】
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